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季節がある国とは
オーストラリアで語学学校に行った時に、共通の話題として自分の国の好きなところをあげよう、とのテーマがありました。
そして、よく回答としてあげられるのは
日本は“季節がある国”というものです。
私は、もちろん日本の「春夏秋冬」全部好きです。特色ありますよね。
だけど、この“季節がある国”という言い方に注意が必要です。
何故だかわかりませんが、日本こそが他の国と違って四季があると言うような人をたくさん見て不思議に感じました。
そして、外国人にも理解されていない場合が多かったです。
「え!?私たちの国も四季あるよ!?」
という国ばかりですよ。。。
オーストラリア人の先生も、他の他国から来ている人達も
「季節があるってどういう意味?」
と聞き返してる人はよく見ました。
それでも、ちゃんと答えないでごまかし笑い。全く理解されませんよと何度思ったことか…。
私が滞在していたパースという場所は、春はワイルドフラワーが咲き乱れ、春から夏に入る頃にはジャカランダという木が紫の花を咲かせる。
夏はクリスマスホリデーシーズンもあるし、ビーチに行って楽しむ人やイベントにいく人も多い。秋は葉っぱに色が染まり出すし、冬は南極に割と近いから結構冷え込みます。
四季がありまくりなんですよ。
四季によって感じることや、体験することがあってその経験で良いと思ったり好きだったらそう言わないと分からない。
今、日本は秋になってきてますよね。だんだんと葉っぱに色がついてきている。私は日本の紅葉好きです。繊細な奥深い色合いが見られるからで、自然が織りなす微妙な色の変化が素敵と感じるからです。
一方で、パースは明るい色の葉っぱが多く青空に映える色づきでよく下から上に見上げる構図で写真を撮りました。華やかさあるんですよ。
微妙なグラデーションを楽しむか、豪華でパッと華やぐ色を味わうかの違いがある。
どちらにも良さはあるんですよね。違うだけで。
だから、他と比べて日本は季節があるから良いと言ったっていまいちピンとこない人が多いわけですよ。
外国にも日本にも異なった季節があるんですから…。
日本には日本、外国には外国の良さがある。
聞かれてもいないのに比較して優劣を決めても良さは伝わらないし、なんか違和感を感じさせてる。
なんだか、他と比べて自分の価値を評価する人が多いこととちょっと通じているような気もした。比べなくても誰でも価値あるんですよという話です。
日本を訪ねた事ある外国人に聞くと、日本の良いところが分かる事も多く私自身、なるほど!と発見も多かったです。
そして同時に、コミュニケーションが上手い外国人は、自国の良いところを言う時はちゃんと理由があって良さを語る人が多かった。
例えば、自分の出身地や好きな場所についてしっかり認識して話せる人が多いです。
他国を下げて自国の価値を上に見せようみたいな隠れた意図みたいなのを持つ外国人に私は会っていません。
私は人を下げて自分を上げるみたいなコミュニケーション方法を取る人をみるのが嫌いなので、それは気持ちが良かった。日本人はほんとそういう事する人多いです。
日本人コミュニティに特別に入らず9年以上はオーストラリアにいたのですから、あまりそんな人はいないのかなと肌感覚で感じます。
パースという場所は、全体的にそんなに日本人が多くありません。それなのに、そんな中でも割と他国を下げ自国の価値を上げるような話し方をする人が多いなあと感じる事がありました。
日本の良さについて聞かれているのに、敢えて海外を比較対象に出しそれを理由として日本の価値を語るのは、ちょっと異質のコミュニケーションだしあまりスッキリしたものではないので避けたら良いのにと何度思ったか分かりません。
どこでも比べなくても良さはあるのになあって…
それに日本の良さを聞きたいのであって、他の国の悪さを聞きたい訳ではない。
他の国と比べて日本が秀でている所は何処ですか?
そう聞かれてもいないのに、比較して他を下げる事はちょっと異質すぎるしあまり気分の良いものではないと思われる可能性が高いです。