言葉はアルファベットでも変化する
日本人の殆どはAから始まりZで終わる英語のアルファベットを知っていると思います。
英語ネーティブでも、この基本的な発音は変動しないと思っている方も結構多いと思います。
しかし実際には、言葉は変化していく物。
言葉はアルファベットでも変化してしまうという事実があるんです。
前までは正解でも無い事が、まるで伝言ゲームのうちに伝わるうちに変化していく事はよくある事です。
その証拠として昔の人が書いた英語の文章は今と比べかなり違っています。
アルファベットでも変化してしまうのはどういう事かといえば、読み方の変化です。
わたしがオーストラリアに滞在している時に驚いたのは、日本で当たり前と思っていたアルファベットの発音が全く違う人がいるという事実でした。
なんと、
Hを“エイチ”ではなく“ヘイチ” と発音するんです!!!
わたしは学校でもずっとエイチと習ってきました。だから不思議に思い世間的に一般的な有名辞書で調べてみたんです。
その発音記号も、/eɪtʃ/ “エ”の音が入っている。
これはオーストラリア特有のオージー英語と呼ばれてるやつなのか??と最初は思っていましたが、段々とそれは違うなと分かってきたんです。
なんとあの英語を喋る国の本家である英国出身者でさえも発音記号どうりではなくて、ヘイチと発音している。
このヘイチはかなりの大多数を占めていて、/eɪtʃ/ “エイチ”と発音すると
あれ!?何それ!?
という感じに首を傾げてくる人もいる始末。
そして挙げ句の果てには、それ“ヘイチ”だよ!
と無料発音矯正コースを開講してくれる人までいました。
映画好きな私はパース市立図書館がDVDを借りる事が出来る場所である理由からしょっちゅう通い詰めていました。
そこには割と小さい子供連れも多いんです。小さい子が喋っている声が聞こえてくる時も結構ありましたし、話しかけてくる子もいました。
そういう子供達でも、自然とヘイチを使っている人が大多数。
これはもしや私が間違っていて、今まで習ってきた事や音は幻だったのかと考え始めました 笑。
そして私もいつからかHを“ヘイチ” と発音する人間に変わりました。
ただこれまた、アメリカ人だとエイチの人がまだ(!?)大多数のようで不思議な事です。
(まあアメリカも広い所だから地域性はあるかもですが…)
アメリカから移民してきた子はずっとHをエイチのまま言ってて、クラスワークで一緒に課題やってる時に良く戸惑いの顔を見せていて勝手に親近感が湧きました。
その子も発音矯正中でした 笑。
この理由から、エイチはアメリカ英語と思っている人もいるみたいです。
でも実際は辞書どうりに発音してるだけ。
これはルーツを確認してみたけれど、読み物により書いてある事にブレがあってどの説が最も正しいのか私はよく分かりません。
ただそもそもHは昔は発音しなかった時期もあるし、フランス語やイタリア語ではアルファベット単独では読み方はあるけれど文になると発音されないし…彼らは英語のhを発音するのが非常に大変です。
ラテン語やギリシャ語という古い言語から派生してきたものが沢山ある言語が英語でヨーロッパ言語も何かしらの影響を受けています。
そう考えれば、hの発音が変化していくのもまあ納得できる気もします。
わたしは自分が電話嫌いなので、自分からは掛けないようにしているのですが、オーストラリアという国は電話好きの人が多いのか未だに電話しないと用が済まないことが多かった。
電話でもHの発音はヘイチにした方が通じ易いのは同じ。
なので滞在して間もない時はHの発音をエイチと言っていたために通じ辛くて大変でした。
イギリスやオーストラリアに滞在したり、彼らネーティブスピーカーの話を聞いたり、対話する機会がある人はこのHの発音はヘイチと言うことを意識する事をお勧めします。
言葉はアルファベットでも変化する生モノなんだなとHの発音に困惑した事から実感できました。
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英語発音について書いた複数の記事がまとまってます!!
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