大学留学と英語力について
私は、西オーストラリア州の
Curtin University(カーティン大学)という場所で会計学を専攻しBachelor of Commerce(商学士)を取得し卒業しました。
ここでは、英語に関する事を中心に書いているので詳しく学問の内容は書きません。
けれど、大学留学と英語力に関する事を誤解している人がまあいそうなのでその事を書きたいと思います。
ともかく大学留学すれば、総合的な英語力が上がる。それは幻想と言いたい。
むしろ、入学前に使える英語力がないと非常に苦労する。これって考えなくても分かるはずなんですが、なぜか誤解している人がいる。
恐ろしいほどの量の文献を読んでから、チュートリアルに出たりしなければいけないし座っているだけではその時間は終わらない。
質問されて即座に答える必要がある場も多い。
締切までに提出しなければいけない、アサイメントと呼ばれるものでは大量に英文を書く物も含まれる。
内容を理解した上で、自分の考えを入れまとめる能力が必要な物もある。
プレゼンは英語力プラス、アピール力や説明力もいる。そして動画編集能力さえいるし、チームワークではコミュニケーション力もいる。
ともかく、短い期間で大量のものをこなしていかなければいけない。地元民で英語が使えても多すぎて脱落する人もいる。
出来る限り効率的に終わらせたければ、分からない箇所が見つかってすぐに解決しなければ相当な量になる。すぐに質問して解決する人が有利。
これは、英語で考えすぐ話して、読み書きもできた方が有利に決まっている。
なので、最低限英語が使えるレベルになってから大学留学しないと大変なことになる。
英語力低い状態で運良く入学なんてしたら、下手すると気が狂いますよと言いたい。
テスト前には現地人でも24時間開く図書館で気が狂いそうになってる人もいるんだから……
精神弱めだと課題とテストの嵐に病む人も、現地人でさえ続出している。
私はあの方法は嫌いでしたね。
良いとは思えない。
なぜ何処の国もこうも極端なのか……
大学留学すれば英語が使えるようになるとか、そんな悠長な話はまともにカリキュラムをこなした人からは出てくるはずもない。どこかに嘘があるだろう。
クラスメイトと一緒にディスカッションしたり、プレゼンを作ったりする時間もあるのに話せなかったらどうやってこなすのだろうか?
大学留学すれば英語が伸びると考えている人はたまにいる。そういう人は、グループワークで多大な迷惑をかけて自然と周りに自分の分を押し付け、足を引っ張る人材となる。
地元民からは憎き存在だし、私も留学生自体のイメージ低下に繋がるので嫌に思っていた。
英語を教えてる暇なんて誰にもないから、出来る人で分担するとかが起こりみんな嫌っている。ただ社交辞令で挨拶くらいはしてくれるかな程度だろう……。
ただ課題が多すぎるので、愚痴や悪口言ってる暇がないだけ。表情からみんな恨みを持ってるのが滲み出ている。
話が通じない人がいない間に、サラッと話を済ませるとかもある。ともかく時間がないから…相手している暇はない。
それに英語だけで苦痛に感じる人間が、英語で全てをこなす必要がある大学に入るなんて私は良くないと思う。金をドブに捨てるだけだし、卒業できる確率もうんと低い。
少なくとも、使えるようにしてからでなければ学び取れない方が多い。
ただテストは受けなけばだし、聞かなければいけないものも多いしで、日本にいる時よりは圧倒的に英語に触れる時間が増える人が多いので、ただそれだけで英語力がアップしたように感じている。
しかし逆を言えば、大学である必要性はない。
私は、英語で契約書や法律書を嫌でも読めるようになった。しかも早いスピードで…今では違和感なく読めるレベルで苦痛にもならない。
けど、これは大学に行ったからではなくて最初から英語が使える状態で入学したからアサイメントをこなすうちに嫌でも慣れただけの話だ。
元々、店や病院や不動産屋にクレーム入れたり交渉できる英語力がたまたまあったから早く読めるようになっただけ。
大学はただ大量に課題をくれただけで、キッカケを与えたに他ならない。
もっと言えば、オーストラリアに関して言えば現地人は授業にはほとんど来ない。私が行った時期は、中国人だらけだった。そして中国人と仲良くなる確率の方が高かった。
チュートリアルも、現地人は先生が終わるという瞬間にはクラスから出ていく。
みんなアサイメントやバイトで忙しい。地元民は入学前から友達グループが出来上がっていて、プライベートではチャットで繋がっていて大学で友達を作る人も少ない。
卒業が近くなれば、コネ作りに余念がなくますます大学に必要最低限しか表れなくなった。
ソーシャルクラブの活動も激化する。(地元の商工会議所らと飲み食いしたりゲームしたりする)
笑っちゃう話だが、出来る限り大学の学びは少なくして、効率的にし始めそちらに軸を移し始める。(なんの意味があるのか 苦笑)
しかし、留学生は仕組みからして蚊帳の外な雰囲気がある場合も多く、地元民よりも留学生同士の塊が増えていく。私は学部の関係上、中国系インド系が多かった。
そこで、自分の英語力が低ければ類は類を呼び、それなりの人しか集まらない。酷い状態になる。
そして、留年が近づくだろうことは想像に難しくない。
レベルが低い人がその時多ければ、友達など作るのは難しく話す機会は激減していく。だってコミュニケーションがそもそも取れない。
それに、卒業するには、低レベルの人とは連まないのが1番の鍵でもある。これは色々理由があるが、恐ろしいことしか起きないと言っておこう笑
じゃあいつ話せるのだろうか?私の経験に基づいて言えば、キャンパス内で働くカフェ店員との雑談。テキストや文具を買うお店の店員さんとの雑談。チュートリアルで質問したり発言したりする機会。先生や大学事務と話合う機会。
それくらいかなと…
これって元々内向的で他人と上手く話せない人だったら、ずっと無言で終わりそうだし、意識していなければ出来ない人は日本人だと多そうに思う。
大学留学と英語力についてを関連づけると、大学留学したら必ず英語力が伸びるとかは嘘の度合いの方が高いのではないか……
私はある程度、英語が使える人が英語圏の大学に行く以外は、何の意味があるのかと思っているし行って欲しくはないと思っている。
日本の評判と国益低下の両方が起きるだろう…
冷静に考えたら、日本語が使えない人が日本の大学で日本語が上達すると思い通うのと同じ事なのになって…