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クリスマスについて。
この時期になると、クリスマスについて書いておこうかなと思う。
おそらくは、傾向的には日本人の多くが思い浮かべるクリスマスと英語圏の人達が思い浮かべるクリスマスは大きく違うからだ。
こういうことを知っておくと、コミュニケーションで役立つことはあるかもしれないから、知っておいて損はないはず。
まず、かなり多数の人がクリスマスと聞くと、プレゼントやイルミネーションを思い浮かべるだろう。外出が多い人は、特にそうなるかなと。これはまあ、英語圏でもさほどは変わらない。
しかし、過ごし方を考えるとかなり日本とは感覚が違う人も多くいる。
1番に言えるのは、クリスマスは休暇を取る時期と老若男女が思っている点だ。どちらかといえば、日本のお正月の感覚に近い。普段より、休暇があるとなれば、当然その時間を使い遠方の家族や親戚の場所を訪ねる日にする人も増える。そういう意味で大切な期間だ。
一方、日本だと、全ての業界が一斉に休みをとる訳ではないので、あまりクリスマスをこういう風に使うことは非現実的になる。
これは結局、クリスマスは宗教起源に由来しているのが関係している。文化背景の違いの反映。
そして、食卓に並ぶ食事も日本の人が思い描くクリスマス料理とは大きく異なっている可能性も高い。日本では、鳥の丸焼きとかクリスマスケーキを思い浮かべても違和感を感じない人が多いはず。けれど、英語圏、特に様々な文化背景を持つ人が集う場所では、特別な日の食卓で想像するものも、その家庭によりけり様々だ。どちらかといえば、先ほどの家族が集うイベントという意味合いから、その家特有のレシピがあるというのが総括して近いだろう。
次に、日本であれば、クリスマスにこれから仲良くなりたい人と過ごすとかそういう雰囲気も受け入れやすいはずだ。クリスマスにデートに誘うとか恋人と過ごすとかイメージしがちなのもそんな影響の延長線上にある。けれども、海の向こうでは、クリスマスパーティーに招かれたり一緒に過ごすというのは心を許した印と捉える意味が強い。なので、まだその過程にある人が関係性を築いていくという意味合いは日本よりは薄い。
けれども、職場などの社会的な集まりでは、単純にイベントとして親睦をはかるためのパーティーをしている。どちらかといえば、日本のクリスマスはそういう雰囲気に近い感じがしないでもない。そんな気もする。
さて、先ほど少しクリスマスは宗教的な意味があると書いたが、保守的な家庭ではこの意味合いは未だ強いと言える。教会に行って厳粛に過ごすそんな家もある。
ただ現代、特に移民国家では、上に挙げたような単にイベントとして行うパーティーは、宗教が異なる場合もあるために、「メリークリスマス!」“Merry Christmas!”と言わない場所も増えてきている。
そんな場所では、「ハッピーホリデー!」”Happy Holidays!”という、言葉が頻繁に使われる。
何を信じているかは、人それぞれだけど休暇の意味では同じなので、こっちの方が理に叶っているという考えの基だ。
日本では、宗教もなにも関係なく、
「メリークリスマス!」と言って、クリスマスには当然のようにチキンやケーキを食べるものだみたいに考える人がいる。それに加えて、家族同然でなくそこまでまだ親しくなくても、クリスマスに過ごす人達がいる。けど、それはもしかしたら、日本から出たらちょっと異質で奇妙な行動に見える可能性も高くなるし、そう思う人がいても珍しくはないのだ。
今回は、日本以外の国でクリスマスがどう捉えられているかということを書いてみました。
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