細田守監督「スタジオ地図」の音楽−10周年記念&2月放送
細田守監督作品の企画制作を担う「スタジオ地図」が2021年で10周年を迎えるそうです。それとともに、最新作の発表とこれまでの人気５作品をWOWOWで放送されることが決定！
スタジオ地図 10th Anniversary そして、最新作「竜とそばかすの姫」へ 細田守監督特集
【放送ラインナップ】
すべて2/13（土）
12:15『時をかける少女(2006)』
14:00『サマーウォーズ』
16:00『おおかみこどもの雨と雪』
18:15『未来のミライ』
20:00『バケモノの子』
※ＷＯＷＯＷオンデマンドで同時配信もあり
これはWOWOWユーザーの方うらやましい！楽しみですね。ちなみに「WOWOW同時鑑賞会」も開催するようで、作品を観ながら#WOWOW同時鑑賞会を付けてツイートして参加。WOWOW加入者以外の人でもDVDやブルーレイを同時再生して参加してもOKみたいです。
今回は上記5作品の主題歌をおさらいしておきたいと思います。
【時をかける少女(2006)】
主題歌：奥華子「ガーネット」（作詞・作曲：奥華子、編曲：佐藤準）
挿入歌：奥華子「変わらないもの」（作詞・作曲：奥華子、編曲：佐藤準）
奥華子さんの楽曲が2作品。
奥 華子／ガーネット（弾き語り）
「ガーネット（弾き語り）」は2006年7月12日にポニーキャニオンから発売された4枚目のシングル。2作目のアルバム『TIME NOTE』（2007年）に初めて収録され、作詞・作曲・編曲すべて奥華子さんです。これをもとに、映画制作側から「自由に感じ取ったイメージを曲にして欲しい」という要望に沿ってストリングスを加えるなどアレンジを加えたバージョンが映画で使われています（編曲は佐藤準。Charのキーボーディストとして活動後、おニャン子クラブ「セーラー服を脱がさないで」などを手がけた方）。ガーネットの宝石言葉は「友情・友愛」だそうで映画のテーマともぴったり。奥華子さんのシングルで最も多く売上を記録した作品であり、2019年「平成アニソン大賞」（ソニー・ミュージックエンタテインメントのアニメソング人気投票キャンペーン）において映画主題歌賞（2000年 - 2009年）にも選出された作品です。
奥 華子／変わらないもの
「変わらないもの」はシングル「ガーネット」に収録された楽曲。作詞・作曲が奥華子さん、編曲が佐藤準さんです。もともとは主題歌の候補として挙げられていましたが、劇中にこの曲に合うシーンがあるという理由で挿入歌として採用されたそうです。どこのシーンかはネタバレに関わるので一応控えます。気になる方だけこちらの詳しい記事を見てみてください！
映画のサントラにはストリングスバージョンが収録されています。Amazon、HMV、タワーレコードでは現在購入できないようで、楽天市場には中古品が出品されていました。
【サマーウォーズ】
主題歌：山下達郎「僕らの夏の夢」（作詞・作曲：山下達郎）
Spotify、YouTubeに公式の音源が見当たらなかったのですが、こちらの予告編動画の後半で少し聴くことができます。
サマーウォーズ スペシャル予告編
…映画を思い出してうるっときます。「僕らの夏の夢」は、2009年8月19日にワーナーミュージック・ジャパンより発売された山下達郎さんの44作目のシングル。『サマーウォーズ』の主題歌として制作され、後に13作目のオリジナルアルバム『Ray Of Hope』（2011）に収録されたほか、4枚目のベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』（2012）にも収録されています。達郎さんはこれ以前には劇場版のアニメーション映画とは仕事上の接点がなかったけれど、「もし自分が引き受けなかったらどうするのか」と作品関係者に尋ねたところ「その時はインストゥルメンタルにする」と言われ、そこまで言われたら…ということで引き受けたなんてエピソードがあります。また、『サマーウォーズ』がワーナー・ブラザース映画配給作品というのも、達郎さんにお声がかかった理由と思われます。
【おおかみこどもの雨と雪】
主題歌：アン・サリー「おかあさんの唄」（作詞：細田守、作曲：高木正勝）
アン・サリーさんにとって2作目シングル（2012年7月11日）。なんとシンガーソングライターをしつつ医師でもあるとのこと（愛知県名古屋市出身）。アンさんはニンテンドーDS『レイトン教授と最後の時間旅行』のエンディング・テーマ「時間旅行」（2008）も歌われているようです。また、作曲を担当した高木正勝さんは音楽家/映像作家として幅広く活動されています。NHKの番組音楽のほか、Polaris 「檸檬」 (2003年)のリミックスやYUKI 「ドラマチック」 (2005)のMV制作も。『おおかみこどもの雨と雪』で音楽と「おかあさんの唄」の編曲を担当した後、『バケモノの子』『未来のミライ』でも映画音楽を手がけることになります。
【未来のミライ】
オープニングテーマ：山下達郎「ミライのテーマ」
エンディングテーマ：山下達郎「うたのきしゃ」
映画『未来のミライ』予告編
「ミライのテーマ」「うたのきしゃ」は2018年7月11日に発売された山下達郎さん51作目で、書き下ろした2曲を収録した両A面シングルとして発売。細田監督とは『サマーウォーズ』以来、9年ぶり。達郎さんにとって同じ監督と再びタッグを組むこと、映画やドラマへ2曲の書き下ろすことは初の試みだったよう。また、シングルの3曲目には、2018年4月に広島クラブ・クアトロで行われたアコースティックライブ「山下達郎 Special 2Days」の「僕らの夏の夢」アコースティック・ライブ・バージョンが収録されています。
【バケモノの子】
主題歌：Mr.Children「Starting Over」（作詞・作曲：桜井和寿、弦編曲：桜井和寿・四家卯大）
「バケモノの子」予告2
Mr.Children「Starting Over」Live from TOUR 2015 REFLECTION
シングルとしてCDは発売されておらず、2015年6月4日にトイズファクトリーより発売された18枚目のオリジナルアルバム『REFLECTION』に収録、その後に配信限定ベスト・アルバム『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』（2017）に収録されました。アニメタイアップとしては、OVA『湘南爆走族』主題歌「虹の彼方へ」、映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』主題歌「fanfare」に続き3作目。もともと、テレビドラマ『信長協奏曲』の主題歌として制作し始めた楽曲で、仮タイトルは「ノブナガ」とつけられていたのですが、なかなか思うように行かずいったん制作を中止していたようです。「足音 〜Be Strong」の完成後に「ノブナガ」を元に歌詞などに大きな変更を加えて作り直して仕上げた楽曲なのだそう。
これで楽曲のおさらいはバッチリです。2/13の放送を待ちましょう〜。
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