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#011就労支援A型事業所って?障害があっても自立できる。元職員のリアルレポートその①


就労移行支援A型って何?

企業等に就労することが困難な障害のある方に対して、雇用契約に基づく生産活動の機会の提供知識および能力の向上のために必要な訓練などを行います。
この福祉サービスを通じて一般就労に必要な知識や能力が高まった方は、最終的には一般就労への移行をめざします。

ワムネット

どうしていつも難しく書いてあるのでしょう…
簡単にいうと。

就労支援A型のメリット三つ

①障害があっても最低賃金を受け取れる!
雇用契約を結ぶので、市町村が定める最低賃金が保証される。

②有給休暇もあるよ!
勤務から六か月後から有休も10日つきます。
(週に20時間の労働の場合)

③苦手な部分には配慮がある
就労支援なので、利用者さんの能力に合った作業内容の提供とサポート

なんとなくイメージつきますか?

一日何時間くらい働くの?


一日4~6時間程度、週5日ほど勤務する事業所が多いようです。

例)一日4時間 × 5日 × 4週 = 一月に80時間の労働

月80時間以内の労働 → 雇用保険加入
月80時間以上の労働 → 社会保険が適用になる場合があります。

自立も十分可能!

障害者年金と、就労支援A型を
合わせた収入面を見ると、

障害者年金2級の場合 年額780000円(日本年金機構参照)
780000 ÷ 12 = 65000 
月額65000円ほど受け取ることが出来ます。

障害基礎年金お役立ちガイド(日本年金機構)

就労支援A型事業所の給与
月額約7~8万円前後
合わせて140000円前後の収入が可能。

「一人で自立することも
出来る可能性は十分ある!」
と、感じました。

実際、グループホームから通所している方もたくさんいらっしゃいました。

基本的な社会的自立は必要

・指示理解(作業にも納期がある)
・電話連絡(遅刻・欠勤連絡、各機関に連絡等)
・定刻出勤(時間の管理)
・自力通勤(交通機関を利用)
・読み書き(作業日報の記入)

すべて完璧に出来なくても、
社会的自立の部分も
不安要素があれば
サポートもあります。

例①
役所の手続きがわからないので職員と一緒に行う等。

例②
文章を考えるのが苦手。作業日報の記入内容を一緒に考える等。

*事業所によってサポート内容には差異があるため、要確認。

特別支援学校卒業後に就Aはあり?


Kの学年(2021年度卒)では、
特別支援学校を卒業後に
就Aに通う方はいませんでした。

職業訓練に特化した特別支援学校などは
卒業後に就Aでの就職を目指して、
障害者年金を受給しながら自立を目指す

というスタイルの学校もあります。

職業訓練に特化した特別支援学校


ちなみに、Kは中三の時に受験しましたが、
不合格でした…

知的障害と言っても、比較的社会的スキルのある
軽度の学生が多いのがほとんど、というのが現状です。

中学校の特別支援学級の
生徒が目指す場合が多いようです。

受験の時の面接で
「どうしてここの学校を志望したのですか?」

と聞かれて、

「ですか」

と、オウム返しをしたK

それを答えられるくらいなら、
知的重度じゃないよ~

と、心の中でぼやき、
結果は惨敗でした。

ちなみに、保護者も面接があります。

その時の倍率は確か1.12倍
96人募集のところ108人くらいの応募がありました。

特別支援学校高等部卒業後の進路に
迷っている方は参考になさって下さい。


次回は、就労支援A型はどんな人が働いているの?編

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