100日マンガ記録「だるっちうちあけ話」その5~マンガ家仲間のアドバイス
前回のうちあけ話で、だるっちの前身となるアザラシマンガを載せたが、
今日はそれに対してマンガ家仲間がくれたフィードバックの数々をご紹介。
2月某日、木枯らしの吹くその夜、松田紀子さんの「コミックエッセイ描き方講座」があり、その帰りにたまたま一緒に出席していたマンガ仲間でマックでお茶していくことに。
ひとしきり近況など話して落ち着いたころ、もっちーこと望月哲人くん@Tetsuto1319 が、コルクラボマンガ専科の最終課題について、自分のiPadでネームを見せて、みんなに意見を聞き始めた。
私、素人としては「けっこうマンガにうるさいぜ」って方だったんだけど、マンガ家仲間に囲まれるとね!!もうみんな鬼ほどマンガ読んでるし、人の作品への指摘も超的確なんですよ!聞いてるだけでめちゃくちゃ勉強になる。
対して私はド素人っぽい感想しか言えず…いつもギブできなくて申し訳ないな…という後ろめたさが。
でもココはめったにないチャンス!と思って勇気をふりしぼって、「私も…最終課題終わったら100日シリーズやろうと思ってて、ちょっと見てもらっていいかなー?」とiPadでアザラシマンガを紹介。
(iPadって便利ーー!!)
こういうとき言いにくいことも先陣を切って言葉にしてくれるシブい大人、まるいがんもさん@kenihare
何のことかというと…
そう、アザラシ界の絶対王者、
少年アシベのゴマちゃん。
私としてはかなり変えたつもりだったのが、その場の全員から「似てる!!アザラシはパーツが少ないからどうしても似ちゃうんだよ!」とマンガ家っぽい指摘…そうか…似てるか…
それに対し、スラッスラと対応策を出す、マンガ偏差値80(←いま勝手に考えた。描くのも読むのもそれを語るのも、まさに死角ナシ。)の一秒さん(@ichibyo3)。
こんな感じ?と後日、これを佐渡島さん(@sadycork)に見てもらったところ、「もっと思い切って変えた方がいいよー」とのコメント。
かわいく描けそうな動物は大体何かしらのキャラに似てしまう…
かぶらないものって何だ…???
と考えこむ私の目に入ったのが、昔買ったダルマ。
こうしてだるっちが誕生。思い返すと奇跡的。
舞台はマックにもどり、きのしずくさん(@kino12kino3)からはこんなアイデアが。
これは怖くて(すぐ終わっちゃいそうで)できなかったけど、「100日後は七夕付近だから、そういうイベントと絡ませるの、いいですよ!」は、きのさんの案。こういう企画系アイデアがバシバシ出るところに、仕事できる人のオーラが…!!
また、前出のもっちーからはこんな客観的な意見も。
ただでさえTwitterでは長い話が追いづらいのに、登場人物が多いとさらに読む人への理解の負担が多くなっちゃう。だけど、どうしても群像劇が描きたかったので、「よし、その分キャラクターの個性をたたせたり、ストーリーをわかりやすくしよう!」と工夫でカバーすることに。
LINEマンガで「コッペくん」を連載中のやじまけんじさん(@yajima_kenji)
も、こんな貴重なご意見を!
やじまさんはマンガももちろんステキだけど、じっくり考えてゆっくり出す言葉が、これまたステキなんだ。
ご指摘たしかに!と思い、メインキャラは1話めから出すことに。
そして、ラストはよこせさん (@fudekichi453)のこの言葉。
な、なにおーー!?
撤退前提ってこと???
って思ったけど、反応が薄くてめげそうな時、体力的にヘバってきた時、この一言が脳裏をよぎり、
「よこせさんの思惑通りになるものか!」
とがんばれました。なので、100日連載中に一番力になったといっても過言ではないのが、この言葉だったたかも(笑)
今は自粛ムードなだけに、あの夜のことがことさら夢のように思える…
内容的にも、思い出としても、宝物のような時間だった。
みなさん、ありがとうございました。このご恩はいつか必ず…!
おしまい
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