絵本を読んで考えること
小学生の教科書にも載っているこの絵本。大人になった今でも大好きで、本屋でたまたま見つけて迷わず買った。家族もみんな大好きなこの絵本。小学生の時に宿題の音読でお姉ちゃんがこれを読んでいると、お母さんは台所で夕飯を作りながら泣いていた。ストーリーは分かっているのに、何度読んでも涙が止まらなくなる。最近では表紙をめくった瞬間から物語の最後を思い浮かべ泣いてしまう。
私は実家で犬を飼っている。トイプードルなのに名前は太朗。それはそれは悪さばかりする犬で、いつも家族から怒られている。ふてぶてしい犬だけれど、それでも家族はみんな太朗が大好き。夏は暑いから少し離れたところで寝ているのに、冬になると寝ている毛布に入ってくる太朗は本当に愛おしい。
この絵本と再会してから、主人公の犬エルフィーと太朗がどうしても重なってしまう。太朗もいつかは年老いていくし、おそらく私より寿命が短いことは分かってはいるけど、その時の事を考えると胸が苦しくてたまらない。
でもこの物語の主人公みたいに最期は後悔のないよう会った時にはありったけの愛情を注ぎ、抱きしめながら「だいすきだよ」って一生分言ってあげよう。たとえ言葉は通じなくても気持ちは伝わる。
実家に帰ることも少なくなってなかなか会えないけど、会える時間を大切にしたい。