映画『正体』
結局のところ
この作品で追い続けた
“正体”は何だったのか。
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先日、お誘いを受けて
染井為人さんの小説『正体』が原作の
映画を観てきました。
キャストが豪華で楽しみにしており、
今回、あまり前情報をいれず
予告も最低限で臨みましたが
それでも十分素敵な作品だなと
キャッチコピー通り
“心震える”作品だなと感じたので、
素人ながらこちらで感想を共有させてください。
横浜流星さん演じる
18歳で死刑を言い渡された少年の逃亡物語。
大阪、東京、長野等で5人ほどの架空の人物を
装い、ある目的を果たすため
日常に潜みながら日々を過ごしていく。
目的のための情報を収集していく中で
友情や恋愛、そして…多様な感情を抱くように
なるのですが、それが少しずつ変化していく
表情で表現していて、終わった後に
私の感情が高まりました。
また、撮影手法もすごかったです。
音の使いどころというか、無音の切替が絶妙で
観ている側にも感情の抑揚を与えると言いますか
無音で緊迫感や高揚感をこんなに伝えられるのか
と思いました。
あと、目線です。
主人公の目線と、ある刑事の目線を
映したシーンがあり
ここには特にセリフはなく
2人とも寝ている間の記憶を映したもの
なのですが、それだけでも言葉では
言い表せないものを感じました。
作品の内容で刺さった箇所が2点。
1点目は少年が育った施設の方の言葉。
「あなた方はあの子の人生を奪ったのです。」
この言葉が最後のパートで
なぜ逃亡したかを主人公が語るシーンで
ふっと思い出されて、すごく胸に刺さりました。
2点目は安藤沙耶香という人物です。
世論ではなく、自分の目で感情で物事を
判断する、その芯の強さと言いますか
内面に心が惹かれました。
映画レポというには拙い感想でしたが
最近アウトプット、言語化の大切さを
身に染みたので、早速実践してみました。
お読みいただきありがとうございました。
瑞月