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組織の中で"したたか"に生きるための書籍

「するさではなく、したたかさを磨け!」
本書は組織内において人を洞察し巻き込み動かすための「Deep Skill」を紹介した本となっている。

4月から社会人2年目に入って仕事を覚えるだけでなく、関係性の構築という観点でも意識しスキルアップを目指すため、本書を読んだ。

今回、特に記憶に残った内容を3つほど選択して記録する。

①「論理的に聞く」というディープスキル

同期や友人、場合によっては上司から抱えている課題を相談されたときの「壁打ち」相手としてただ話を聞くのではなく、解決に結びつく「聞き方」を意識すると良い。

解決策を見つけられていない状態=「何が問題か」を明確にできていない
と本書では解説しており、これを論理的に整理する必要がある。

具体的には、「5W2H」によって「何が事実か」を確認する。
どんな商品?どのくらい売れていない?どんな層がお客さん?なぜ、売れてない?金曜日にばっか売れている?

事実を確認することで「事実+仮説=意見」が整理され、
自らの力で「気づき」や「解決策」に辿り着く。

ここで重要なのは「助けてあげよう」と主語を自分にするのではなく、
あくまでも相手が問題解決をするためのサポートを行い、
"この人に相談したら考えが整理されて糸口が見つかる"という状態を
目指すこと。

②調整とは妥協点を探すことではない

交渉学において重要なのは「それぞれの立場にこだわるのではなくそれぞれの利害に着目する」ということ。

対立関係にある両者がお互いに「譲歩」することで交渉がまとまるケースはほどんどなく、相手の利益・関心を引き出して「共通の利害」を探り当てることこそが交渉を成功させる。

そして、「共通の利害」の達成に向けて同じ方向を向いて取り組む

③組織内のポジショニング戦略

自分の存在をアピールして価値を最大化させるために、
「何を武器に働くか」「何の専門性を磨くか」を選択して周囲の中で際立つ特徴を作り出すことを意識する必要がある。

選択においてはローコストで自分の価値を高められるように、
まだ誰も研究していないようなテーマを「1から3」「3から6」へ
スキルアップすることを推奨している。

その他気になった内容のメモ

・目的合理性に沿ってしたたかな対応をすることがディープスキルの本質
・上司を巻き込むには当事者として逃げられないように発言させる / スポットライトをあてる
・会社で深刻になるほどのことはない。仕事をロールプレイングゲームと捉えて、クエストの達成やボスの撃破のために準備を進める意識が良い
・壁打ちによって新しい視点を得ることができる。また、その壁打ち相手を協力者とすることができる他、類似の情報を共有してもらえる可能性を得ることができる。
・求心力を発揮するためには「機嫌よく」いることが大事。そのために、自分の機嫌をマネジメントすることも重要。

まとめ

したたかに生きるための細かいテクニックがまとめられており、日常的に意識しておけると良いことやスキルがまとまっている。

また、実践への落とし込みに意識が必要だと感じた

書籍内の全てではなくnoteにまとめた内容のみを、
当面は頭に入れて使いこなしていきたい。

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