雨宿りと幕開け
小雨の中
散歩に出かけたけど
雨足はだんだん強くなってきた
ちょっとの間
公園の東屋で雨宿りすることにした
少し遠くの方に青空が見える
きっとこの雨雲が流れていったら
晴れるだろう
そう思って雲が流れるまで
雨の雫が屋根から滴り落ちる音を
聞きながら
ザーザー降る雨を見ていた
だんだん青空が近くなってきて
雨音も次第に弱くなり
東屋には光が差し込んできた
そろそろかな
と思って東屋から出てみた
雨を運んだ雲たちが通り過ぎていった方向には
灰色のどんよりした幕が掛かっていた
青空が徐々に広がってきていた方向には
優しい空が広がっていた
東屋から出て真上を見上げると
灰色の幕と優しい空の境目が見えた
ここが丁度分かれ目だね
誰かがそう囁いた
自分次第で一歩進む
気持ちの準備はできている
楽しみだ
進んでいこう