チャンスは今だけ!?ラッコとジュゴンに会いたい!|2023夏@鳥羽
先日からポツポツとマイペースにお伝えしている三重県・鳥羽への旅レポ。
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今日は、鳥羽行きの決め手となった「鳥羽水族館」についてレポします!
もうすぐ日本にラッコがいなくなる!?
今年の夏休みはどこに行こうか?
そんなとき閃いたのが「ラッコに会いに行く旅」。
かつては日本国内のあらゆる水族館で見られた「ラッコ」ですが……実は今は全国で飼育されているのはわずか。しかも「絶滅危惧種」に指定されたこともあり、もう水族館が飼育のために輸入することが難しくなるという情報を耳にしたんですね。
と、その前に。なぜ我が家がそこまでラッコに強い思いを抱くのか?
それを説明するには、涙失くしては語れない(←)、ラッコにフラれ続けていた我が家の歴史に触れないわけにはいきません。
◎もう……会えないの……!?
遡ること6年前……忘れもしない3月の下旬、
当時既に「もう国内のラッコは超貴重」というのを知っていた私。娘にどうしても見せてあげたい!という思いで足を運んだのが八景島シーパラダイスでした。
午前中はイルカと戯れ魚釣りも満喫し、午後のメインイベントに控えていたのがラッコ鑑賞!
その前に「ちょっとおむつ代えてくるね!」と1歳になったばかりの次女を抱いてトイレに入った私。と、間もなく夫から1本の電話が。
――と、間もなく駆けつけると・・・
!!!!!!!!!!!
そこには、レギンスが避け、数百本の細かなトゲが膝一面に刺さりまくった長女の姿が!!!!!
すかさず長女を抱きかかえ救護室にダッシュすると、看護師さんも「ここでは手に負えませんね…すぐ皮膚科で処置してもらった方がいいかと」。
そのまま皮膚科に駆けこみ、特に大きなとげを抜いてもらうことに。
麻酔をする暇もなく、なだめ押さえつける私に、まだ3歳だった娘は痛みで号泣・・・・・。
「もうやめてください~~~~!!!」という敬語での叫び声が余計に切なくて、こちらも涙を拭きながら一生懸命声をかけ……それでも抜けたのは数本……。
「全部抜くのは数時間かかりますし、痛みも強いでしょうから、後は地元の皮膚科で麻酔テープを用意してもらってから処置するとよさそうですね」と……。もちろんラッコには会えずじまいのまま、帰路につきまして。
後日談としては、運よくどのとげも短く浅かく刺さっていたことと、子どもの新陳代謝の速さも手伝って、数週間後には自然にトゲは姿を消しました。
で、ラッコですよ、ラッコ。
「もう1回会いに行こう!」と調べてみると……
……あの事故から2週間後に、天に召されていたことが判明。
あと5分!あと数百メートルの距離にいながら……ラッコに会うことができませんでした……。
◎現在はわずか3頭。会えるのは西日本だけ!
その翌年には関東最後の1頭が亡くなり、「もう西日本まで行かないとラッコに会えない」ことが深く脳裏に刻み込まれた我が家。
だからこそ、旅先を検討する中でふと思い浮かんだのが「鳥羽水族館」だったというわけです(前置きが長すぎる自覚はあります、えぇ)。
今はなんと日本に3頭のみ。
そのうち2頭が鳥羽で飼育されています。(残る1頭は福岡県)
しかも、ラッコの寿命と国内のラッコの年齢はこんな感じ。
そう、高齢化しており、残された時間は多くないというのが現実……。
いつ行くの?いまでしょ!!!!!!!(古っ)
◎娘の切なる願い
―――そんなこんなで決定した鳥羽行き。
我が家の歴史とラッコの希少さをしる次女の七夕の願い事はこれでした。
・・・・・・泣ける!!!!
ジュゴンの飼育は、なんと世界で2か所のみ!
さて、ラッコにばかりスポットライトを当ててしまいましたが……鳥羽水族館といえば、忘れちゃいけないのがジュゴン。
人魚と見間違えられたという、アレです。
私たちも現地に行ってから知ったのですが……
なんとジュゴンに至っては、飼育されているのはここ鳥羽水族館と、オーストラリアの2か所のみなんですって!
え、めちゃめちゃ貴重じゃん……!
ちなみに、こちらセレナちゃんは、推定37歳ですが、ジュゴンの寿命は60~70歳ほどとのこと。データ上の数字という面では、会いに行くという点で切羽詰まった状況ではないといえそうです。
鳥羽水族館ガイド
さて、すっかり前置きが長すぎる展開となりましたが、ここから現地のレポートをお伝えしたいと思います!
◎侮るなかれ!混雑に要注意!!!
≫ 混雑ポイント1:駐車場
私たちが鳥羽水族館を訪れたのは8月20日(日)。
この日に現地入りした私たちは、まずお昼を食べに水族館の向こう側まで車を走らせたのですが、驚いたのが横目に見た水族館駐車場への入場待ちの長蛇の列!11時半ごろ通過したときには道路上にずらりと車が並び、渋滞状態。
水族館では様々なタイミングでショーなどが行われていますが、時間帯によってはかなり余裕をもっていかないとそもそも館内にすら入れないということもありそう……。(お昼を済ませて私たちが到着した13時半ごろには渋滞レベルの行列は解消していました!)
≫ 混雑ポイント2:各種ショー
ちなみに、私たちもしっかりショーの時間を確認していきましたが、開始時間の前に「満員」に!ギリギリに会場に行けばいいか!と思っていた私たちは空振り続きだったので、見逃したくないものは早めに会場に行くのをオススメします!
……正直、鳥羽水族館ってマイナーだと思い込んでいたのですが、それは関東民の勘違いでした……侮っていてごめんなさい。
◎ずっと眺めていたい風景がそこに…!
肝心の鳥羽水族館そのものは、というと……海が!海が美しい!!!
ずっと眺められる、穏やかに凪ぐ海が眼前に広がります!
一般的な水族館は順路が設けられていて基本は一方通行、というのが多いですが、鳥羽水族館は通路が合って、その脇にテーマごとの展示室が並ぶ、いわば学校の廊下と教室のような設計。
この「通路」に当たる部分では、海を臨める場所が多くあって……本当に気持ちがいいのです!
平和!!!
この風景は本当に最高でした。
◎やっぱり大人気!ラッコ鑑賞は混雑必至!
さて、今回の旅のメインイベント、「ラッコちゃんとの対面」も、もちろん果たせました!
先ほどお伝えした通り、別のショーで「時間前に満員御礼」を経験していたので、絶対見たかったお食事タイムでは、20~30分前には水槽の前に向かったのですが……既にものすごい人混み!
背の小さな次女は隙間から前方列に紛れ込ませていただきましたが、大人の私は人々の頭の間からラッコちゃんに会える、といった感じです。
でもでも、こんな写真が撮れるほどには余裕もありますし、飼育員の方がベテランラッコ・メイちゃんのかわいい表情を次々引き出してくださるので、大満足!
これ!このポーズ、本来は毛の生えていない肉球を冷えから守るためにラッコがほっぺで温めるためのものらしいのですが(事前学習によると)、メイちゃんはサービスで惜しげもなくみせてくれます。
かわええ~💕
ラッコって、賢いんですね。
いや、石原さんとの信頼関係がすごいのかな?
まるで言葉が通じるかのように次々とかわいいポーズを繰り出して……ゴハンの様子を見に来たはずなのに、もはやショー。
「芸をやらされてる感」がなく、メイちゃんが「石原さんが大好きで楽しくやってる感じ」がこれまたうれしい!
必殺仕事人のごとく、石原さんがピッと鋭く投げたイカミミが、ガラス面にペタリと貼りつき、大好物のイカミミ目指してメイちゃんがジャンプするという連係プレー、名物「イカミミジャンプ」も、この通り、無事に目撃!!!
ちなみに、このごはんタイム以外も、ラッコちゃんの水槽前は混みあいますが、隙間からかいくぐって……というレベルではありません。
石原さんとワチャワチャする様子も見られますよ!
◎たちまち虜!ジュゴンは平和な気持ちになること間違いなし!
そして……想像以上によかったのが、ジュゴン。
その希少性で「絶対見よう」と思ってはいたものの、特に思い入れもなく、なんなら若干おじさん感すら感じてそこまでかわいいとすら思っていなかったのですが……
なにこの子!!!たまらん!!!!
水槽の中をふわ~んゆら~んと、のんびりしたペースでぐる~りぐる~りと回遊しているだけ(失礼)なのですが、このフォルムと表情、ペースにたちまち心奪われ……水槽の前にくぎ付け!!!
「みんながさ、ジュゴン眺めたら、世界は平和になると思わない・・・?」
という会話を親子で繰り広げるほど。これはもう、ヒーリングです!!
イメージしていたよりもずっと大きいことにもびっくり!
そして、何がかわいいって、(多分)もう何十年も泳ぎ続けているのであろうこの水槽の、前面のガラスのところでカーブしきれずに、いつも顔やら胴体をブニ~ンって押し付けながら曲がっていくんですよね……www
ちょっと自分の側面つぶしながら、の~んびり通過していく様子が、もう……もうっっっ!
いや~心を打ちぬかれました。
かわいいわ、ジュゴン。
で、ですね、こんなにかわいくて、こんなにレアなのに、水槽前が全然混んでないんですよ……。
どうして!?どうしてみんなそんなにあっさりこの子の前を去れるの!?!?謎過ぎます。
あれから既に3週間。
あぁ、あの子は今日もあの水槽の中をふんわりのんびりブニ~ンと顔押し付けながら泳いでいるのだろうなぁ。
◎裏側ツアー
日曜日の午後には、水族館のバックヤードを30分でめぐることができる「裏側ツアー」が。
大人同伴であれば、3歳から参加可能なこのツアー。
私たちも参加しました!(予約は1カ月前から)
表から見ると気づかないほどに奥行きのある大水槽を裏側からみることができたり、そんな広々とした水槽でお客さんがお魚を見やすいようにどんな工夫がされているかを教えてもらったり……
縁の下の力持ちである飼育員さんが普段どんな風景を目にしながらお魚たちと向き合っているかを垣間見ることができます。
飼育員さんにいろいろと質問できるのも大きな醍醐味。
「ジュゴンの水槽って、実際どれくらい大きいの?」
「真夜中の水族館は、だれがどうやって見てるの?」
などなど……たくさん聞いてきました!
ただね、酷暑の中のこのツアー、かなり暑さがきつかった……。
短時間ですが、屋外に出たり、冷房のきいていないバックヤードエリアに踏み入れたりもするので(しかももちろん歩きっぱなし)、小さなお子さんだと少しグッタリしてしまうかも……。
開始前に少し早めに集合したりと、45分程度の拘束時間も発生します。
「鳥羽水族館ならでは!!!!」というお話というよりは、一般的な裏側ガイドツアーに近いと思うので、
・遠方から足を運んで時間が限られている!
・近くの水族館で似たようなツアーをやっている!
という場合には、無理に詰め込まなくてもよいかな、というのが個人的な感想です。(とはいえ、うちの娘2人は「面白かった!」とのこと^^)
◎おまけ:次女のおみやげは・・・
ラッコを熱望していた次女。
誰よりもガイドブックを読み漁り、万全の準備を整えていた次女。
お土産も心に決めていました。
それは……ラッコの抱き枕。
全長70cm、でかい。
しかもそこそこ重い……
極めつけは、いま旅程の初日です。
「ネットで買わない?」
「運ぶの大変だよ??」
という大人からの提案やアドバイスを華麗にスルーし、そこにあったのは次女の強い心……。
折れました、折れましたよ。大人側が。
「帰り道、絶対に自分で運ぶって約束するなら買ったらいいよ……」
ということで、お迎えいたしました。
冒頭に登場したこの写真。隣の紙袋の正体は、このラッコです。
(伏線回収)
カヤックツアーもホテルの窓から見守ってもらい…
▼詳しくはこちら
最終日の展望台でも一緒に水平線を眺めたっけ…
ぬいぐるみね、確かにかわいいんです。
種類もものすごいし。
でも、いろいろ大きい……
次女もね、約束通り、自分で一生懸命運んでいましたが、帰りの新幹線に急ぐときとか、人混み歩く時とか、危ないしスピードも落ちるので、結局親が手を貸してサポートしつつ、ということになりました……。
鳥羽水族館、ネットショップも充実してますから、ご無理のない形で手配・購入をお勧めします……。
おしまいに
ってことで、実は私は「ラッコ」と「ジュゴン」に全集中で、大好きなカワウソもクラゲも「別の場所で会えるからいいか!」と見ませんでした。(爆)
ここでしか会えないものを心行くまで観察する……ってのも、順路が定められてない鳥羽水族館ならではの楽しみ方。
ちなみに、この記事を書くにあたって久々にHPを覗いたら、10月には「ラッコ飼育40th Anniversary」が開催されるらしいですよ!
行きたいけどさすがに無理だな……
ってことで、我が家は10/1 13:00~ライブ配信されるという「ラッコにアイスケーキをプレゼント」を自宅から堪能しつつ、ラッコちゃんに感謝&お祝いの念を送りたいと思います!
ってことで、みなさん、改めていいます。
鳥羽、すごくよかったです。
最高!
鳥羽に行きましょう!!!!!(語彙www)
▼鳥羽に行くならこちらもぜひセットで!超オススメです!