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”EXILE第一章サブスク解禁”に、喜びと涙と好きが止まらなくなった話
少し遡ること、2024年9月28日のお話。
朝、いつもの電車に揺られながら、iPhoneを片手に、音楽を選ぼうとしていると、Apple Musicからおすすめされたアルバムがこちら。
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「「「 えっ!!?? なんで???? 」」」
これが私の最初の感想。この”なんで?”という疑問は、私がEXILEに興味がないのになんで表示させたの?という意味ではない。
この時代のEXILEのアルバムは、ずっとずっとサブスクでは聴くことができなかったのだ。
サプライズは突然に
Xで検索すると、すぐに理由がわかった。
EXILE “第一章”全曲サブスク解禁❗️
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) September 27, 2024
2001年~2006年の全117曲 配信開始
デビュー記念日の配信開始にファン歓喜https://t.co/2YemwHOzGM
🎤第一章時代
EXILE HIRO、松本利夫、EXILE USA
EXILE MAKIDAI、EXILE ATSUSHI、SHUN#EXILE pic.twitter.com/BJ0wrVJ1Rj
ここに至るまで、どれだけの年月がかかったことか。
当時、EXILEのファンだった私は、これまでを想い電車の中で涙が止まらなかった。そして、また、私もご多分に漏れず歓喜した。
”涙が止まらないほどの歓喜”ってよっぽどのこと。
けど、私のまわりのひとでも「EXILEのファンだった私」のことは知らないひとが多いはず。だって、いまや、このことについてわざわざ話す機会はなかなかない。
それに、ほんとうに失礼な話、「EXILEが好きだった」とずっと言いづらかった。
第一章から第二章、それからいまの第三章(!)に至る中でどんどん活動スタイルが変わっている彼らだけど、当時自分が好きだったときの形態や状況とも、大きく異なるように見えていて、
ただ”EXILEが好きだった”と言うのはどこかしっくりこない。でも、”第一章のEXILEが好きだった”ことを伝えるには、説明する時間も自信も足りず、伝えることすらあきらめてしまう。
また、いまの彼らに対して自分が離れているばかりに不勉強すぎて、変わらないモノも、変わっていったこともよくわからない。
そんな状況に、いつもどこか、小っ恥ずかしさが拭えませんでした。
でも、それも、何かちがうとずっと思っていた。だって、あの頃好きだった自分を否定したいわけじゃない。
今回、改めて彼らの音楽に触れて、文字にして公にすることで、ようやく、当時の私も、いまの私も愛でてあげられているような気がしています。
このことは、2024年後半にして、今年のnoteに絶対残しておきたい出来事に躍り出たので、丁寧に残していくことにする。
小中学生の私の音楽事情
当時(2000年代前半〜)『うたばん』や『HEY!HEY!HEY!』などゴールデンタイムの音楽番組で流れるような、いわゆる流行りのJ-POPをよく聴いていた。
友達からおすすめしてもらうこともあったけど、基本的にはテレビで好きな歌手や曲を見つけては、家族や兄弟と近所のCDレンタルショップに行ってはCDを借り、お家でMD(もしくはまだカセット?)にダビングするルーティーンがあった。自分のベスト盤をよくつくっていたなあ。
ちなみに、私がはじめて買ったCDについてはこちら▼
そして、記憶を辿る限り、私が”好き”だと認識していた、最古のアーティストがEXILEさん(以下、敬称略)でした。
”好き”のきっかけ
EXILEを好きになったきっかけは、よく覚えている。
『ホットマン』という、反町隆史さん主演ドラマの主題歌がEXILEの「Together」だったこと。
反町さんが”えんぞう”というお父さん役で、”ななみ"という娘役の小さな女の子との掛け合いが可愛いらしいホームドラマで、とっても大好きだった。ちなみに、続編『ホットマン2』も放送され、この主題歌もEXILEの「HERO」。
それまでもEXILEの存在は「Choo Choo TRAIN」などで知ってはいたけど、当時は、より一層、見た目も含め、HIP HOPやダンス要素が強かったから、歌詞から音楽に入り込む私はなんだか敬遠していたのだけど、
「Together」を知ったことで”歌もの”を歌うひとたちであることを知り、そこから、EXILEを好きになっていくことになる。
卒業は突然に。
いまでもよく覚えている。
携帯会社《au》の、とある年の冬のCMソングとして、EXILEの「ただ…逢いたくて」が起用された。ボーカルの一人である、SHUN作詞のバラード曲。
とても切ない曲ながら、好きでよく聴いていたシングル曲なのだけど、音楽番組ではなぜか歌われない。
歌っているところを観たいな〜とぼんやり思っている中、
2006年3月29日付でSHUNが脱退し、《第一章EXILE完結》とすることが、3月27日に発表された。
日付の流れを見てわかるとおり、このタイム間で、ファンができることなんて、受け入れることしかなかった。
ボーカルが二人いると、どちらが好きかを問われることがあるけれど、私はSHUN派。SHUNちゃんが大好きだった。これは、別にいまさら隠すこともなく見た目の好みで、当然、歌に関しては、ATSUSHIとSHUNの二人でEXILEのヴォーカルなのだから、どちらも必要不可欠だと思っていた。
ただ、そんな一人がいなくなってしまった。
このとき、ちょうど4月から高校生という年齢だった私は、まだ、好きなアーティストのライブに行ったことがなかった。高校生になったらEXILEのファンクラブに入って、ライブに行くんだ!と思っていた矢先の出来事。
SHUNは活動を辞めるわけではない。「清木場俊介」としてソロの活動に転向するということはわかっている、でも、それはEXILEのSHUNではない。
そんなことも高校生ながら理解していた気がする、応援はしたいけど、どこか心は複雑だった。
”人生ってこういうことが起こるんだ。”
自分の意思ではどうにもならない、自分の範疇を超えて、物事が動く現実を、このとき重く受け止めた気がする。ちゃんと悲しかったし、ちゃんと悔しかった。
そこから、EXILEは、新しいダンサーとしてAKIRAが加入。ボーカルオーディションを開催しTAKAHIROが加入し、《EXILE第二章》がスタートすることになる。
《第一章》から《第二章》へ
SHUNちゃんがいなくなったからといって、急にEXILEのことを好きじゃなくなることはなかった。第一章を経て、グループとして大きく飛躍したいという思いを強く感じたし、そんな景色も観てみたいと思ったから。
もう悔いを残したくないと思った私は、高校生になって初めてのファンクラブに入った、福岡に来てくれたときはドームのライブにも行った。大好きなバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」のオファーシリーズも大好きだったし、TAKAHIROが入ってからの楽曲も、ちゃんと好きでした。
きっと、あのときの私なりに、第二章へ真摯に向き合おうとしたのだと思う。
上書きされていく思い出
2008年にEXILEは3枚のベストアルバム「EXILE CATCHY BEST」「EXILE ENTERTAINMENT BEST」「EXILE BALLAD BEST」をリリース。この3枚には、第一章のときの楽曲も含むものの、第二章ver.として再レコーディング・再アレンジされたものが収録された。
どんな理由でどんな意図でこの3枚が発売されたのか、正直私にはわからないし、アーティスト本人を責めるつもりは微塵もない。けど、ただ、大好きなひとの声が上書きされて、過去は無いものとされているような悲しさは、正直、とてもとても苦しかった。
その後、動画や音楽配信がはじまり、各サイトでサブスクもはじまっていくのだけど、どれも第二章からのものしか見聞きできず、例えば「Together」でいうと、下記の「EXILE CATCHY BEST」に収録されたものしか聴けなくなってしまっていた。(もちろん手持ちのCDでは聴けるので、第一章で発売された「PERFECT BEST」を大切に聴いていました)
当時、高校生の私は、ほかに好きなアーティストも増えていき、次第にEXILEから離れていくことになります。
あれから18年・・・
そして、話は冒頭に戻り、今年の9月28日の朝。
『第一章”全曲サブスク解禁』という事態を飲み込んだ私は、恐る恐るApple Musicの画面に映る「PERFECT BEST」の「Together」をタップ。
流れてくるのは、何度も繰り返し聴いた耳馴染みのあるメロディと紛れもないSHUNとATSUSHIの歌声。長い間離れていても判断がつく自分でいることがうれしかった。
そして、この日を迎えるまでに、こんなにも時間がかかることになろうとは、あのころはこれっぽっちも思っていなかったよね、と、この解禁を喜ぶ全国の皆さんと語り合いたい気分だった。
でも、そんなことより、いま聴けている現実がただただうれしくて、こんなにもしあわせなのだと、あの日も思ったし、この記事を書きながらも、度々涙が止まらない。
たいせつな記憶の中のEXILE
第一章の曲を聴くと、中学〜高校生の頃の記憶がぶわぁ〜っと思い出される。
がんばりたいとき、背中を押してほしいときには、いつも「Carry On」か「YES!」を聴いていたこと。
高校生のとき、カラオケで絶対に誰かは「運命のヒト」歌って泣いてたこと。
「Believe」のような恋愛がしたいこと(これは今も変わらず)。
いつ聴いても泣かしにかかってくる「song for you」
※数曲に抑えておきますね
あのころ大好きなものは、いまも大好き
今回サブスクが解禁された9月末は、2024年の中でも、私が一番多忙の時期で、気持ちにも時間にも余裕がない毎日を過ごしていました。
そんな中で聴く、懐かしいEXILEの楽曲は、年齢を重ねた私にも変わらずやさしくて、強く励ましてくれて、なんてあたたかな存在なんだろうと、おかげで耐え抜くことができました。
あのとき、EXILEを好きになってくれた私、大好き!最高!ありがとう!って、仕舞いには自分にも感謝をするほど。
SHUNちゃんが脱退して、悲しい思いをしたこともあったけど、未来にこんなサプライズが用意されてるなんてね。いまも、大好きな曲たちを、素直に受け止められる自分でいられて、とてもうれしい
そして、ようやく、”涙が止まらないほどの歓喜”をしたことを書き上げられて、ほっとしています。ただでさえ大きな気持ちが、書きながら増していくから、書き終わらないかと思いました。(ほっ)
最後に・・・
今回、サブスク解禁のニュースをめぐる中で、SHUNこと、清木場俊介さんが年内で活動を休止することを知りました。
「一度歩みを止め、心身共に休めるための“休止”」という、前向きな判断
と、お知らせの中には記載もあるので、どうかどうか、自分のペースでゆっくり休んでください。また、元気な姿が観られたらうれしいです。
このnoteは、【 #パーソナル編集者 界隈のひとびと Advent Calendar 2024】21日目・12月21日分の記事です🎄
注)note上の投稿日は12月22日になっています
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