思い出した大好きだったひと
この前、「昔からこの人好き!(芸能人有名人の類いで)という人いる?」といったテーマで、その場の話が進んでいたとき、私の前の子は、もうずっと溺愛しているアーティストさんがいて、その人のことが堪らなく好きだという話をしていた。
その子の話を聞きながら、私は誰が好きだっだっけなーと頭を巡らせていのだけど、アーティスト関連で、とあるミュージシャンが出てきた。いまもすごく好きだけど、先に話した彼女ほどの熱は帯びてはなくて。ほかで言うと、私にとって鶴は現代なので(9年前からだけど)昔という気もせず、私のターンは、いまいち話が深まらず終わってしまった。
あれから1週間以上が経って、
最近ふと、自分が溺愛していた人を思い出した。
アーティストやミュージシャンとは全く違うけど、私は中高生のときにサッカーがとても好きだった。というより、当時フジテレビで23時ごろからやっていた「すぽると」というスポーツ番組(今もあるのかしら)の月曜日のコーナー「MONDAY FOOTBALL」で、とってもかっこいい人を見つけて、惚れて、サッカーを観るようになった、という順番で好きになった。
中学3年生のときには夢中だったから、15年ぐらい前からかな。あのころは、イタリア・セリエA、AC ミランの#22 MF カカ(KAKA)が大好きだった。
まだ、私がテレビで最初に見た時は、彼は二十歳過ぎぐらいだったと思う、どう見ても好青年、とってもかっこよかった。
すぽるとの「MONDAY FOOTBALL」の中に、その週のヨーロッパリーグ内の試合がいくつか部分的に紹介されるコーナーがあるのだけど、その各紹介前に、必ず、“♪テッテーレ 〈出身国〉〈選手名〉〈チーム名〉“と、大変ないい声といい英語の発音で読み上げられる。確か、ジョン・カビラさんの深みのあるいい声だった。今がどうかは分からないけど、きっとすぽるとを観ていたひとには伝わるはず。
毎週数名しか紹介されないのだけど、例えば当時のKAKAの場合だと、
“♪テッテーレテ〈BLAZIL〉〈KAKA〉〈AC MILAN〉“
と、紹介される。
〈BLAZIL〉と呼ばれたら、私は「はっ!!!!」とするのだけど、よく考えたら分かる話だけど、ブラジル代表がヨーロッパリーグでどれだけ活躍してると思ってるんだ。あのロナウジーニョだってスペインリーグのバルサにいたし、セリアAだけでもアドリアーノは同じミラノに位置するインテルにいるし、なんならAC MILANにはロナウドもいた。
でも私は『ブゥラズィーール』と、ジョン・カビラさんのいい声で発せられる度に「はっ!!!!」として、「今度こそカカを!!!!」と願って、そのあと名前が呼ばれる度に何度も落胆し、その週に出てこないときは、もうガッカリ。期待通り出てきてくれたときは、1人でテレビの前でかじりつくように観てた。
カカの名前が呼ばれなくとも、ミランの選手が選ばれたときや、対戦相手がミランだった試合がピックアップされたときは、目を凝らして画面いっぱいにカカを探してた。
週のはじまり、月曜日の楽しみだった。
久しぶりに思い返すと、
カカの話が楽しすぎる。
ほんとうに好きだったから、サッカーマガジンやnumberも買っていたし、付録で付いてくるカカのポスターも部屋に貼っていたし、サッカーをしてる男の子にもらったこともあった。携帯の待受画面もカカだった。
ちょっと、この話は続けてみよう。
まだまだあるから、一旦ストップ。