惚れ込んだ街 福岡・薬院の大好きなやきとり屋さんについて書き綴ってみた。
"もしも次に働くなら"
"もしも一人暮らしをするなら"
20代半ばごろまで、福岡市内の端の方で実家暮らしをしてきた私が、これからの生活を想像したときに確かに頭の中にあったのは、福岡市中央区の《薬院》という街でした。
福岡の窓口「博多」や、中心街である「天神」のように高いビルがそびえ立つのではなく、背の低い路面店が並ぶ、歩いてたのしい街。路面店といえば、天神付近の「大名」という街もあるけれど、よりトーンを抑えた、落ち着いたお洒落な印象の街。
縁あって、想像どおりの場所でお仕事が決まり、生活をはじめた私は、この街にずぶずぶと惚れ込んでいくのだけど、薬院の魅力を多くのひとに伝えたくてnoteに書き進めたところ、一向に終わりが見えない収まらない。
出来上がった記事は、最初に想像していた5分の1も書ききれていないのです。
そう、前回の記事では薬院の中でもとても馴染み深い《薬院1丁目》のみに絞って紹介しました。でも、まだまだ、知っていただきたい場所があるのです。
今回は、薬院1丁目以外のお店であり、福岡県民としては馴染み深く、私の大好物である「焼き鳥」に焦点を当てることにしました。
というのも、友だちとごはんを食べにいくと決まったときに、必ず出るあるあるフレーズ
「なに食べよっか?」
そのとき、私は9割「焼き鳥」が脳内をよぎります。たとえ、昨日食べたって今日も明日も食べたい。それぐらい好き。
レバーを食べるならこのお店、皮を味わうならこのお店、ほかの鶏料理も一緒に味わうならこのお店、あらゆるお店の選択肢も浮かんだり。
焼き鳥は盛り合わせではなく、好きな串を選びたい派です。自分が好きなものをいくつも選んで、一本一本じっくり味わって食べれるってなんて最高!お酒も進むし、心もお腹もとっても満たされるし、何本だって食べられる気がする!!(気がするだけ)
私の焼き鳥愛はこれくらいにして、そろそろ本題にいきましょうね。
「焼き鳥」と「やきとり」
福岡で生まれ育った人間としては、焼き鳥屋さんには、鶏肉だけでなく、豚肉、牛肉などのネタがあるのは、ごく当たり前のこと。けど、県外(?)の焼き鳥屋さんは鶏肉だけらしいと耳にしたのは、いつかのテレビ番組だったと思う。(おそらく「秘密のケンミンSHOW」)。そこでは、焼き鳥屋さんに豚バラがあることが不思議がられていました。
”焼き鳥なんだから鶏肉だけだろう”と言われたら、それはそうなのだけど、不思議に思ったことすらないさ福岡県民。
調べるとこんな定義がありました。参考までに。
今回は、この定義に則って「やきとり」としましょう。
やきとり中毒
以前、一人暮らしで住んでいた薬院界隈にはやきとり屋さんが数多くあって、家から徒歩10分ほどで行けるお店を思い浮かべても10件はありそう。
これも調べてみたら・・・
やっぱり!!!!多いと思っていたもの!!!!
きっと、歩くたびに遭遇するやきとり屋さんの数々に、日々私の脳内は刺激されていたことでしょう。おかげさまでいつでもやきとりが食べたい身体になりました。
さて、また前置きがとても長くなりました。今回は、私が知るやきとり屋さんの中から2軒選んでみました。どちらも実際によく行くお店です。
炭火やきとり 《しゅまり》
少し薄暗い店内には、カウンターにテーブル席、奥には小上がりもあります。カウンター席には、いつも仕事終わりの常連のようなお客さんがいらっしゃられる様子。
雑多な印象な店内の古めかしさに、心地のいいあたたかみを感じます。永遠に口ずさんでしまう、90年代のJ-POPが流れているのもその理由のひとつ。
どのお店に行っても必ず注文するネタはありますか?私は〈レバー〉と〈ハツ〉を必ず頼みます。ええ、ただ好きなだけです。
そのほかは、その日の気分でチョイスすることが多いですが、しゅまりでは〈巻き物のベビーコーン〉も毎度頼んでいる気がします・・ベビーコーンに薄切りの豚肉が巻かれているものです。また、この日は頼みませんでしたが、巻き物のトマトチーズに、いっしょに出てくるタバスコをかけて食べるのも好き。
ちなみに、ネタの大きさは比較的小ぶりではありますが、串がどんどん進むいいサイズ感。金額もリーズナブルだと思います。
こちらはお気に入りの〈厚揚げ〉。ほどよい焦げ目がついたに甘いお醤油がかかっています。パリッとした厚揚げの表面にお醤油がじゅわっと染みこんで、香ばしくおいしい。
しゅまりは、串物ではメインとされるお肉以外にも、イカ下足やししゃもなどの海鮮系や野菜、巻き物などのラインナップもとても多いのですが、串以外の一品料理もメニュー豊富なので、複数人で行ってもいろんな方がたのしめるお店だと思います。
この日は一人で行ったので、串物以外には一品だけ注文しました。
揚げ出し”もち”です。
しゅまりは〈揚げ出し豆腐〉も〈揚げ出しなす〉も〈揚げ出しもち〉もあるので、揚げ出しラバーとしてはたまりません。いつもどれか頼みます。
実はここは、唯一私がひとりでも行くやきとり屋さんなのです。
私は、しゅまりでお店の方と特別お話しするわけではないですが、それはそれでちょうどいい距離感で。ひとりでも気兼ねなくいられる空間ってありがたい。ずっと、そういうお店をずっと見つけたかったのです。
お休みの日の夕方から、人知れずサクッと食べて飲んで帰るのが好きです。
焼き鳥 《ゆるり》
薬院2丁目は、高宮通りに面した場所にある《ゆるり》。いろんな方々と行った思い出の多い、大好きなお店です。
店内は、1階にカウンターと個室、2階にはテーブルとカウンターがあります。1階と2階、どちらのカウンター内にも焼き場があるのが珍しいつくり。この日は2階カウンター席に、友人と2人で座りました。
食べ始めていっとき経過してから写真を撮ってしまった、お気に入りのおつまみメニューを紹介します。
ここで〈塩ゆで落花生〉に出会ってから、メニューにあるお店では必ず注文するほど好きです。茹でた落花生は、ほくほくと柔らかくなります。おすすめおつまみ!
〈肉味噌ピーマン〉と合わせて、ずっと食べれちゃうくらいお気に入りです。
そして、ゆるりの私の大おすすめは〈鶏レバー〉です。
前述のように、私が毎度食べることの組み合わせですが、ゆるりの鶏レバーは、鶏レバー好きにはぜったいに食べてもらいたい一本です。
臭みを感じない新鮮なレバーは、焼き具合が絶妙でとっても柔らかく、つけダレと相まってとろけちゃいます。もう1本追加注文することもしばしば。ハツもジューシーです。
〈せせり〉に付いているのは青紫蘇です。アクセントになっていておいしい!
ゆるりでも、必ず注文する巻き物があります。
それは〈レタス巻き〉。はじめて食べたときは衝撃を受けました。
最初にこのメニューを見たときに全くイメージが湧かず、お店の方に”レタスがお肉に巻かれているんです”と説明していただいたものの、「???」と、はてなが浮かんだ記憶があります。
断面をわかるように撮影しなかったことを反省しつつ、説明しますね。
何層にもなるよう丸められたレタスの周りに、薄切りの豚肉が上手に巻かれているのですが、レタスはシャキシャキ!お肉の塩っけと相まってマスタードがよく合うのです。見た目はボリュームがありますが、ほぼレタスなので罪悪感は全くありません。
こちらも、ぜひ食べてほしいメニューのひとつです。
さあ、最後は〆です。
そうなのです。ゆるりでは、2軒目に行かずとも〆に坦々麺が食べられます。
私は辛いものが好きなので少々説得力に欠けますが、辛味はそこまでないと思います。小エビがたっぷり入っていることで、より風味やコクが増していておいしい坦々麺。スープまでしっかり飲み干したくなる味です。
・坦々麺
・汁なし坦々麺
・納豆汁なし坦々麺
・カルボナーラ坦々麺
・豆乳坦々麺
・豆乳汁なし坦々麺
・とりそば
こちら、ゆるりの麺メニューです。
麺類だけで7種類あるやきとり屋さんはめずらしいと思います。ただ、麺好きとしてはたいへん喜ばしい。辛味が苦手な方は、豆乳やカルボナーラの坦々麺、またはとりそばもおすすめです。
ゆるりも、お店の方含めあたたかい雰囲気なので、ついつい長居したくなる居心地のいいお店です。だれかと、食事をしながらじっくりと話し込みたいときには、いつもゆるりを選んでいる気がします。
あとがき
今回はやきとり激戦区の中で、私が日常でよく行く、やきとり屋さんをご紹介しました。好きなところには何度も通う性格なので、嘘偽りなく大好きなお店たちです。
しかし、いまもなお、薬院界隈でおすすめしたいやきとり屋さんが続々と頭に思い浮かんでいるので、それはまた、別の機会にご紹介したいと思います!
やきとり愛が止まらない。いつも私を満たしてくれてありがとう、いまも食べたいです、大好き。
それにしても、薬院にまつわる記事はまだまだ続きそうです。引き続き、お楽しみに〜!