同じものばかり食べ続ける人

表題の件ですが、これは私のこと。

海外から見ると、日本の食文化は非常にバラエティに富んでいるという話をきく。お惣菜コーナーを思い出してみてほしい。和洋中に加えて、エスニックやフレンチまである。フードデリバリーサービスも相まって、あれ食べたい!と思えばだいたいの食べ物が1時間以内にはありつけるような社会になった。

バランスよく食べなさい。

そう子どもの頃から言われて育った家庭も多いと思うし、日本の給食の歴史をたどってもバランスに重きを置いている。

そして私の食生活は、毎日ほぼ同じものを食べている。栄養士の資格を持っているくせに、持っているからこその、〈いざとなればちゃんとやれる〉精神で自分の中でヒットした同じものを食べ続けている。

食べ続けている食品の例。

#岩下の新生姜  2021年6月に初めて食べてからハマって、1日1パックもれなく毎日食べ続けている。オフィシャルな試食レビューを書くので、岩下さんは私に打診するなら今のうちだと思う。

#セブンイレブンヤムウンセンサラダ  2020年夏に、14日間これしか食べなかった。

#バナナ  20年以上毎朝食べている。

#干し柿入りの餅 〈祖母の手作りのもの〉 小学生期間の冬季の朝食。それのみ。毎日。

#ヤマザキナイススティック #いちごオレ 高校2年の半年間毎日。いちごオレは空きパックを全て捨てずに保管して、空き下駄箱に詰めていった。なぜか女子のフォトスポットとなった。

など、あげていくとキリがない。

体に悪くないの?と聞かれるけど、多分体に悪い。

人間にとってのアレルギー反応は、特定の物質や栄養素の取り込み限界値をこえたときに反応がでるといわれているが、アナフィラキシーを起こし医者にはっきり言われたことがある。免疫疾患を抱えている。

あなたは同じ食品食べすぎです。と。

こうして、同じものを食べ続けたことで禁止になった食品が数々ある。着色料や食品添加物、素材そのものがダメになったものも。同じものを食べ続ける代償として、食べられる食品がどんどん狭まってくるエンドレス。

栄養学を学んだ人間の中で、ダメな例チャンピオンになる自信さえある。

しかし、人というのは不思議なもので、この話をすると、いかにも健康そうな栄養士さんや専門家の話をきくよりも、食生活を見直さなくてはと心底おもうらしい。基本は料理は好きだし、子どもにはそれなりに食生活を整えているつもり。

飽食な時代に、冒険することもなく、一途な食欲をたずさえ、不健康な食生活でノーストレスならば。一体なにが正しいといえるのだろうか。


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