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東京に大仏ができるって知って行って来た!(取材内容編)

こんにちは!みほとけです!
一つ前でこの春に完成する、東京都西多摩郡日の出町・曹洞宗・宝光寺の
鹿野大仏さんの建設風景をレポートしました
→記事はこちら https://note.mu/mihotoke/n/nd4d998900b60

今回は、その時の八坂住職さんとの取材内容をレポートします!
なぜ大仏を作ったのか?なぜ今なのか?どうやって作るの?!
色々聞いてみたので、ぜひ呼んでくださいまし。

みほとけ)「こんにちは!みほとけです!よろしくお願いします!」
住職さん)「はは(苦笑)。よろしくお願いします。」

ネーミングに少し引かれたところからお話は始まり!
単刀直入に、そもそも気になってる質問をいきなりぶつけてゆきます!(素人か)

み)「まず、なぜ大仏を建立しようと思ったのですか?」
住)「先代の『宝光寺を多摩の仏教発信地にしたい!』という願いからです。」

なんとも!この熱い想い!!仏教が生きている!!

戦国時代から歴史のある宝光寺さん。病気や怪我に効くという”鹿野の湯”が湧き出る言い伝えから、江戸時代でも人気なお寺でした。しかし昭和には火災などで境内は荒れていたそうな。
そのお寺を今の綺麗な形になるまで再建させたのが、一つ前の住職さん。
しかし、最後に”大仏を作る”という夢は叶わず、永眠されます。
そんな先代の意志を継いだ八坂住職!

でも、「やらなきゃな〜」と思いつつ、経済面でめちゃくちゃ負担のかかることだったので、その腰は重たかった。
そりゃそうだよね。4億以上するもの、責任重すぎますよ。

み)「では、なぜ今、現代に作ろうと?」
住)「東日本大震災が行動する背中を押してくれました」
東日本大震災。
八坂住職さんと懇意にしていた東北在住のお坊さんが帰らぬ人に。

「彼を供養しなくてはいけない。僕の作る大仏が亡くなった人々の供養塔になれば。」

と、思い立ち、重い腰をあげます。
(ダジャレみたいになってしまいました。)

いつか、いつかやらなきゃな、って思うものって、結局やらないことばかり。
思い立ったら、行動しなきゃいけないって、わかってるのに。気付いた時には時すでに遅し。そうなる前に、リスクばっかり探すのはよくないですね。

み)「じゃあ、ものすごい決意だったんですね。」
住)「後世に大仏だけじゃなく、借金も残すことになってしまうのでね。」
み)「反対はされなかったんですか?」
住)「先代の願いはみなさん知っていたので、反対はなかったですよ。」

先代の方の思いは今も生きていたんです
八坂さんが懸念されていたのは、経済負担。
檀家さんはもちろん多くいらっしゃいますが、現代では”墓じまい”する家庭も多いんだとか。
合同供養塔に納めておしまいにする、そんなパターンもあるそう。
少子高齢化の波、顕著に出ているなぁ、なんて頭に浮かんできたり
お墓、お寺の在り方って変わってゆくものなんだろうな、なんて頭に浮かんできたり。
当事者の八坂住職さんが一番肌で感じているそうでした。

だからこそ!今こそ!
大仏を作って、仏教の魅力を、お寺の魅力を、アピールしようじゃないかぁぁぁぁ!!

ちなみに、これからは、毎年から年末年始の参拝客に甘酒を販売するそうです。みなさん、買って、暖まりながら、見仏されてはいかがでしょうか?

で、作ることになったのはいいものの、出来上がるまで、お寺はどうするの?
奈良の大仏みたいに、大仏建立の詔を発布するの??全国の仏師を競わせてコンペとかするの??

み)「じゃあ、いざ作ろう!って決定した時、まずはじめに何をするんですか?」
住)「業者に連絡します!!」

GYOUSHA!!

で、次は大きさ。鎌倉出身の私はこの大きさがきになるのです。
だって、《鎌倉大仏を超える大きさでニュースになっていたから!!!》
お?お?何事だ?おおお?っと思った私の静かなる攻撃↓

み)「大きさは18メートルと、かなり大きいですよね。そのサイズ感は誰が決めるんですか?(まっすぐな目線)(かすかに震える声)」

住)「丘の上に作るんだから、これぐらいないとね〜って感じで、僕が『じゃあ15メートルで!!』って言ったら、それで決まりました。台座が3メートルだから、計18メートル!」(ニコニコの笑顔)

えええええ!!!
鎌倉の大仏、眼中に無いいいいいいい!!!!

サイズ感は、「丘の上だから」大きめに作ったそうです。
↓丘の写真。まだまだ製作中(12月当時)

丘も結構大きいので、意外にも平地で見る鎌倉大仏の方が大きく見えるかも?
右上の白いやつが建立途中の鹿野大仏さんです。

み)「では、大仏の造形はどうやって決めるんですか??」
現代の天才仏師か、若手の仏師がコンペで切磋琢磨してたりするのか?!

住)「仏師さんに原型を作ってもらった後、僕と息子で修正をめちゃくちゃ頼みました。」

なんと!!住職と息子さんオリジナル!!
10分の1サイズの模型を粘土で作っていただいたそう。
それでも1.5メートルだから割と大きい。

住)「で、原型を作ってもらった時、よかったんだけど、結構太って見えた。人は下から見上げるでしょ。だから僕らもその場で寝そべって見上げてみたんだ。そしたら頬がふくれすぎてたり、体がむちむちしてたり、気になったんだ。」

なんと!
大仏の前で寝そべる親子!!
その状態で4時間強!!

こだわりの詰まった造形が完成されたそうです。

すごい熱意、すごい体力。

住)「イケメンがいいからね、へへへ。」

間違い無いです。イケメン大好きです。ありがとうございます。


そんなこんなで、こだわりの詰まった大仏さまが
もうすぐ完成されようとしているのです!!!

建立現場のレポートはこちら

4月11日一般公開が開始です!!

さぁ、どんなお顔になっているんでしょうか?

私もまだみたことがないので、楽しみです!!!!

ちなみに、大仏さまが小高い丘にいらっしゃいますが
そこまでの参道をかなり素敵なお庭にしようと、住職さん意気込んでおられました。

住職さん)「ここに山の水はけを利用して小川を作って、池も作って、木を植えて、お花見ができて、、、、」

と、夢を語るお顔は輝いていました。

住)「事務の人に(経費のことで)怒られちゃうんだけどね。。。」

と、最後は苦笑い付き。

広くて静かでのどかな小高い丘は
とっっっっても心地よかったです。

それに寛大で優しいご住職さん。
一度あったら忘れられないお茶目さでした。
この方の元に、人は集まりたくなるはず!

ここに花が咲いたり、芝生でキャッチボールができたり、大仏さまが光ってたり
病気に効くと言われている”鹿野の湯”もあります!!

みんな車で訪れたくなるんじゃないでしょうか?


素敵なお寺になるために、頑張れ住職さん!頑張れ息子さん!!

この記事を読んで、少しでも興味を持ったら
ぜひ一度遊びに行ってみよう!
宝光寺HP

では、これにて。

なむ〜〜


宝光寺のみなさま、取材協力、ありがとうござました!


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みほとけ
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