船を出した人の決意
昨日の夜中、
突然思いついて、カレーを作り出した。
不規則な時間帯に何かしたくなるのは、
休日前夜のワクワク感なのかなぁ?
世の中が寝静まった頃にポツリと灯りをつけ、
淡々と野菜を切り、肉を切り、コトコト煮込む。
静けさも相まって、特別なことをしてる感じがする。
全ての行程が終わったとき、鏡を見た。
髪の毛が伸びてる。
そういえば、美容室はまだ臨時休業中だ。
ずっと同じところに通い続けていて、
今さら他の美容室には行けない。
変えるつもりもない。
お店の雰囲気や空間、あの人達の明るい笑顔や優しさ、ちょっとした気遣い、全てが居心地が良くて好きだ。
今、その空間が大変な状況になっている。
彼ら彼女達は何が正解かわからないけど、
守りたいものがあるから前に進むと、
前売り券の発売に踏み切った。
悩んで悩んで不安を抱えながら決断したんだと思うと、同じ時代を生きる者として、ホントに頭が下がる思いだ。尊敬する。
そんな人達にわたしができることは、ひとつ。
そっと手を差し伸べること。
即答した。
『わかったよ、任せなさい!』
大丈夫だよ。
再開したとき、笑顔でお店のドアを開けるわたしが想像できるから。
おしまい。