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リモート(オンライン)面接を成功させるコツは準備7割。残り3割は伝える努力。

採用を運用含めまるっと担当する CASTER BIZ recruitingで責任者をしている@MihoMorikazuです。

私の所属する株式会社キャスターは、メンバー約700名全員がフルリモートで働いています。面接選考ではもちろん、入社後も会ったことがないメンバーがほとんどです。

キャスターに入社した時は「クライアントやメンバーと一度も会うことなく仕事を進める」ことに大きな不安がありましたし、イメージがつかない部分も正直ありました。

1年半近く100人以上のメンバーが所属する事業部を運営して気づいたことは、リモートの特徴を理解し、起こりうることを想像して運営していけば、問題ない!でした。

でも、経験したことがないことを理解したり、想像することは難しい。
そこで、オフィス勤務→メンバーの一部がリモート→メンバー全員がリモートを経験した私の考えるコツをご紹介します。

今回は、面接編。次回は、勤務編(予定)です。
(主に、採用を担当する方向けの内容になっていますが、面接を受ける方にとってもヒントがあると思いますので良ければぜひ読んでください)

* * *

リモート(オンライン)面接(以降、リモート面接に表記統一)はスクリーニング要素が強く、最終面接は必ず対面実施と考えている会社は多いのではないでしょうか。私もかつてはそれが良いと思っていました。
「会わずに重要な意思決定なんてできない」とも。

例えば、受付での対応や、面接会場での所作、去り際の対応やエレベーターへお送りするまでの会話から感じる人柄みたいなものはリモート面接だとわかりません。その人が纏う空気みたいなもの含めて知った上で、意思決定したいと思うのは当然だと思います。

<< 大切なこと >>
- 「リモートだとわからないことはある」ことを理解し、それが選考の結果判断に重要なことなのかを考える
-  重要なのであれば、リモート面接の内容を工夫することで補えないか?という視点で選考設計をする
-  聞くことだけでなく、発生しやすいギャップを埋める努力が必要


リモート面接で大切なこと

準備編: 何事も準備7割!

使うツールによって手順が異なりますので、選考を受ける人が不安にならないように丁寧なご案内と準備が必要です。ツールは、個人的にはZoomが好きですが、Zoomはアプリのダウンロードが必要になるため、面接の場合はWherebyを使用することが多いです。

1.  面接案内文に準備に必要なことを明記
例えば、推奨ブラウザ、アプリが必要な場合はDL方法、お試しアクセス依頼を送ります。カメラや音声に問題がないかどうかの事前チェックが双方済んでいるだけで捗ります。

2.  URLは複数準備
同じオンラインURLを使い回す場合、「連続した面接には用いない」などのルールを決めましょう。面接が長引いていて、次の候補者が入ってきてしまった…!ということになりかねません。

3.  無料プランの制限に注意
Wherebyだと接続できる端末4台まで、Zoomだと3人以上でミーティングする場合には最長40分です。

4.  ツール特有のトラップに注意
Google Hangouts Meet組織外の方がアクセスする場合承認が必要ですので、すぐに承認できるよう準備しておいてください。
Zoom「ホストの前に参加を有効にする」機能を有効にしておくことで、入室できない!と候補者が焦ることがなくなります。
Skype:事前にIDを聞いてコンタクト追加しておくことで、スムーズに進めることができます。

実施編: 環境確保とモラル遵守

1. どこでやるかは大事
ネットワーク環境さえあればどこでもOKというわけではありません。面接を実施する側は、応募者の情報が守られる環境を確保してください。
カフェなど騒がしい場所を避けることはもちろんのこと、ショルダーハックされそうな場所もNGです。イヤホンで候補者の声は周囲に聞こえなかったとしても、自分の声が大きく響き渡っていたら、、、ダメですよね。

2. 参加形態が「1人(リモート) 対 複数(オフラインで同場所)」は難易度高!
候補者だけリモート参加で、面接官はオフィスで複数名というケースは難易度が上がります。声の届き方や、映像の大きさなど得られる情報に格差が生じるからです。
面接官が会議室に複数名集まって面接する場合でも、それぞれ自分の端末からアクセスすることをお勧めします(ハウリング防止のため、マイクオンにつする端末は1つにしましょう)。
もしくは、広角カメラを設置して複数名の参加者全員が映るようにし、性能のよいスピーカー(これ重要!YAMAHAの三角スピーカーがお勧め)でみんなの声がちゃんと拾えるようにすると良いです。その場にいる人だけで会話が一部進んでしまう…ということも避けられます。

面接内容編: 「伝える」を意識

1.  アイスブレイク
対面の面接だとお決まりのアイスブレイクは、リモートだと使えないことが多いです。笑

初めましてのご挨拶、お時間をいただけたお礼などを伝えた後、

Step ❶
私は名古屋からお届けしてます!今日は良いお天気です。○○さんのところはどうですか?

Step ❷

今日は○○さんのことを色々教えていただきたいのですが、私たちのことも是非知っていただきたいと思っています。まずは○○さんの知りたいことを中心に弊社のご紹介をしたいのですが、気になっておられることはありますか?
上級編「今日は面接なので上半身ちゃんとしてますが、ボトムスはスウェットなんです(てへ」

2.  説明するときは画面共有機能を使う
会社説明資料がない場合は、リクルートサイトでもOKです。
画面共有機能(一方の端末の画面を双方に表示する機能)を用いて、説明することで理解が深まります。画面共有機能を使ってテストを実施することもできますし、とても便利な機能です。

Wherebyで画面共有すると相手の表情などが見えなくなってしまうのでちょっと不便です。画面共有中に一人で話していると、反応が見えにくく不安になるので、相槌は大き目にしていただけると良いと思います。

3.  面接内容は「通常通り+ 発生しやすいギャップを埋める努力」
リモートだからといって面接の内容を大きく変える必要はありません。
でも、オフィスに足を運ぶと感じられるメンバーの雰囲気や空気感などはリモートではわかりませんので、通常より「伝える努力」が求められます。
私は、企業・応募者双方の「こんなはずじゃなかった」を極限まで減らすことが、後悔のない意思決定に繋がると考えています。

例えば弊社の場合、働き方に特徴があります(フルリモート勤務)
「どんな風に働いているのか/何を大切にしているのか/働く上で何を意識するとうまくいくか」など具体的に説明しながらディスカッションするようにしています。仕事の内容についても同じく、解像度が上がるよう意識して伝えます。

話が少し逸れますが、
入社後面談を実施している方は、その時に必ず
「入社前後でギャップに感じたことはありませんか?」
「入社前に知りたかったという情報はありませんか?」と聞いてください。その情報こそ、面談や面接の場で伝えるべき内容です。

「対面でもリモートでも面接で聞くことは大きく変わらないけど、
ギャップなく理解してもらうために伝えるべき情報は増える」

「そもそも、面接で何を聞けば良いの?」という方は、こちらのnoteをぜひご覧ください

4. 締め括りは笑顔と共に今後のスケジュール共有
リモート面接だと、相手に気づかれないよう時計をそっと見なくても時間が分かるのは便利ですね。残り時間を意識しながら時折「あと○○分ほどなのですが…」と発信して時間調整をしましょう。
今後のスケジュールを共有して、最後のご挨拶です。
応募者は自分から切りにくいので、すっと退室するようにしましょう。

もっとリモート面接について詳しく話を聞きたいという方はこちらから!

そもそも面接で聞くことや選考設計について相談したいという方は、
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