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nvcで学ぶ感情を味わうということ

雨がしとしと降ると、なんだか哀しい気分になる。昔からそうだ。大学生のころは雨が降ったら大学を休んでいた。

社会人になって、くだらないことで仕事を休んではいけないと思った。だからこの感情とさよならした。

今年から社内研修でnvcがはじまった。

nvcでは、簡単に言うと自分の感情を感じることで、感情の奥にあるニーズを理解するといったことを学ぶ。

すぐに、感情を理性で考え解釈に変換せずに感情を感じる。未完成な感情リストというのがあり、ワークを受けるにつれ、自分の感情を表現する語彙力が広がる。

ワークで共有すると、みんなが私の感情を受け入れてくれるので安心する。

どうしても仕事をしていると、浮かんでくる感情を瞬時に消し去り、合理的に判断するスキルが磨かれていく。

雨の話もそうだ。
雨だから哀しいなんて言っていたら、仕事が進まない。私はいままで特に哀しみという感情を消してきた。

喜:仕事をしてきたことを肯定してくれる
怒:仕事へぶつけてよりよいのもをだせる
哀:仕事の妨げになる
楽:仕事の効率化と創意工夫をくれる


哀しみだけ、どうも邪魔になっていた。
泣いたらパソコンの画面は見えないし、思考も止まる。

だから、哀しみの感情の処理がはやくなっていた。nvcの研修を受け、処理をしない時を決めて感じてみようと思った。

その日が今日。しとしとと降る雨に哀しいと思いながら電車に乗る。
雨が降るとなぜ哀しいんだろ。その奥にある私のニーズはなんだろう。


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