どの木のお弁当箱が、一番ごはんを美味しく食べられるか
ごはんを美味しく食べることが出来る「木のお弁当箱」。
どんな「木のお弁当箱」が、一番美味しくごはんを食べることができるのか??
を、実験してみました。
※美味しいの判断は、私個人のものです。
温かい目で見て頂ければ幸いです。
種類
世の中には「木のお弁当箱」として大きく3パターン存在しています。
今回は三保原屋本店で取り扱いのある、以下の木のお弁当箱を使います。
①ウレタンコーティング【大館工芸社】
②漆塗り【井川メンパ】
③無垢(木のまま)【栗久】
実験開始
土鍋でご飯を炊きます。
ごはんを入れる
土鍋で炊いたごはんを、30分ほど冷まします。
(何かのアンケートで、ご飯を冷ます時間を30分以内としている方が多かった印象があります。)
そして、各お弁当箱に130gずつ入れていきます。
蓋をして4時間後に食べる
7時30分に詰めたお米を、12時過ぎに食べていきます。
なお、それぞれのお弁当箱について。
木の蓋の裏面は以下の通りです。
①ウレタンコーティングの蓋の裏側↓
②漆の蓋の裏側↓
③無垢の蓋の裏側↓
結論
結論だけ言えば、白米に関しては
無垢のお弁当箱のごはんが一番美味しかったです。
味覚なので伝わらないのですが。。
冷めても美味しいご飯って、こういうことを言うんだ!という味。
まさに「ポータブルおひつ」です。
(汚れも吸い込んでしまうというデメリットもありますが、実はメンテナンスもできます。)
数値化
せっかくなので、この実験を無理やり数値化してみます。
※この指標がいいかどうかは分かっていません。
【乾いたお弁当箱の状態】で、重さを量ります。
お米を入れて調湿をさせます。
【調湿後のお弁当箱の状態】で、重さを量ります。
以下、写真を交えて説明します。
実験開始前
実験を始める前に、各お弁当箱の重さをあらかじめ計測しておきました。
・無垢(木のまま)101.44g
・漆塗り154.90g
・ウレタンコーティング98.56g
この後、ご飯を詰めて、
ご飯の湿気を木のお弁当箱が吸い取った状態にします。
4時間後に、ご飯を取り除いて、お弁当箱をカラにします。
木のお弁当箱から、白米を取り除きました。
それぞれの木のお弁当箱が、どの程度、水分を調整したか??
の目安として、重さを量ってみます。
重さを量る
白米を4時間くらいいれて、
その後に白米をお弁当箱から取り除いて、
改めて重さを測ってみます。
①無垢(木のまま)
101.44g→104.40g
3gくらい重さがアップしました。
②漆塗り
154.90g→155.88g
1gくらい重さがアップしました。
③ウレタンコーティング(大館工芸社)
98.56g→99.59g
1gくらい重さがアップしました。
考察
全ての結果が数値化されるわけではありませんが、
●無垢のお弁当箱が一番ごはんが美味しかったこと
●無垢のお弁当箱が一番調湿効果がありそうなこと
が関係しているように思えます。
例えば、おひつも内部は塗装されていない無垢のものが多いのは、白米の美味しさにも関係していたのだと思います。
洗いやすさ
やはり洗いやすさで言えば
ウレタンコーティングが最も洗いやすかったです。
ただし、ウレタンコーティングも永久に続くわけではありません。
必要以上にゴシゴシと洗わない方が、ウレタンコーティングの寿命が長くなります。
無垢(木のまま)
なお、無垢のお弁当箱については、
特に乾かしを意識していただいた方がトラブルが少ないと思います。
以下、三保原屋で取り扱いのある栗久さんのお弁当箱の取扱です。
①お弁当箱は普通に洗います。
②洗い終わったら、熱いお湯を全体に4~5mmくらいになるよるように注ぐ
③2分くらい経過し、お弁当箱が温まったら、お湯を捨てる。
④全体をふきんで拭く。
⑤最後は、上向きで乾かしてください。
伏せると、水蒸気が蒸発できずに、お弁当内部にこもるので注意が必要です。
最後に
いろいろ書きましたが、まずは、お近くの取扱店に伺っていただくのがシンプルだと思います。
好みもありますし、お店のラインナップや考え方も色々だと思います。
ちなみに、三保原屋は静岡駅から徒歩10分ちょっと。
呉服町通に面した場所で営業をしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?