木のお弁当箱の選び方(日本製のものの場合)
今回は、木のお弁当の選び方。
以前に書いたものもありますが、洗い方を記載したnoteなども踏まえながら記載します。
いろんな説明前に概略を貼っておきます。
①見た目の好み・容量
予算も大切ですが、まずは、見た目や大きさ。
上の3つは、塗り物(ひのきに、漆を塗る)
下の3つは、木目系(スギを使い、内部は、ウレタンや無垢(木のまま))
これは好みでしょう。
②内部の塗装の有無
漆塗りは、塗り直しも可能です。
(作った方は、自分のものなら塗り直しできる。)
ですが、塗り直しの時間も長くかかってしまうこともあります。
特に最近は、作り手さんが減っているので、更に時間がかかることも多いです。
以下からは、分かりにくい、木目が見える系のお弁当箱を詳しく説明します。
ちゃんと、メリット・デメリットを書きます。
内面ウレタン加工
汚れが気になる方や、気軽に使ってみたい方にオススメ。
(でもメンテナンスも必要になることがあります。)
有名なのは、秋田の大館で最大手の「大館工芸社」さんのもの。
これを使っている方も多く見かけます。
ウレタン(樹脂系のもの)が塗られているので、汚れを吸いにくく、気兼ねなく使いやすいのが特徴。一定の調湿効果はあります。
一方で、無垢のような木の香りは、無垢に比べれば弱いです。
店頭で一度嗅いでいただければと思います。
(私は、子供にはこのタイプを持たせています。)
内面無垢(木のまま)
とにかく、ごはんが美味しい!を求める方にオススメ。
三保原屋では栗久さんのを扱っているので、栗久さんのものの説明をします。
ちなみに、栗久さんは、2段のお弁当箱の場合、
・おかずを入れる段にはウレタンコーティング。
・ごはんを入れる段には無垢。
となっているお弁当箱もあります。
木の香りがとてもします。
調湿効果が非常に高く、お米の水分をとってくれます。
調湿性が高い分、カビる可能性もあるので、水蒸気が逃げるよう、しっかりと上向きで乾かしてください。
また、水分も吸収しますが、油分など汚れが付きやすいのがデメリット。
その場合は、お湯で汚れを浮かせたりします。
汚れと洗い方が、気になる方はこちらのnoteをご覧ください。
とにかく、無垢の道具は、水蒸気がこもらないように乾かしてください。
③作り方
たとえば、大館工芸社では2タイプの作り方があり、価格帯が異なります。
(大館工芸社さんは最大手ということもあり、雇用のためにもある程度の効率化が必要。)
当記事を書いている2024年時点で、左右の商品で約2倍の価格差があります。
※安いから悪いとかではありません。
私も子供に、底貼りタイプを使っています。
個人的な意見ですが。
様々なメーカーさんの、商品や価格を比較する場合は、
ある程度の形を揃えてみてあげるのがいいかなと思っています。
④木目
学校で習った以来ですが、年輪は1年に1本増えます。
(黒い線が秋冬、白いところが春夏の成長のイメージ)
木のお弁当箱は、柾目(まさめ)と呼ばれる木材における、中トロ・大トロみたいな部分でつくられます。
グルグルと回っている年輪を、真っすぐになるよう切り出した(バームクーヘンのように切り出す)材質です。
また、年輪が密で、整っていると良い材質と言われることがあります。
そのため、木製品は
価格ではなく、価値
で選ぶと良いと思います。
個人的にその方が嬉しいです。
自分で選んだ商品って、大切に使って頂ける気がしています。
⑤その他
利用方法と大きさ
・学業の卒業
・職場環境の変化や、退職
で、お弁当箱は、どこかで引退をすることがあります。
そんなときは、是非、「一膳分のおひつ」として、お弁当箱を使ってあげてください。とにかく使うのが大切です。
可能であれば、そういった利用も踏まえて大きさを選んでいただければと思います。
洗い方
以下noteに記載しましたが、
実は、乾かすときは、下を向けない方が良いです。
(水蒸気がこもり、カビるリスク高いため。)
特に無垢(木のまま)のものは、ご注意ください。
調湿効果があるということは、乾かさないまましまうとカビることがあるということです。
常にメリットと、デメリット両方を見ていただくことが大切です。
禁止事項
一応、禁止事項も記載しておきます。
・食材をあたためる目的での電子レンジ利用は不可です。
・一晩中、水のつけっぱなしは避けてください。
(ごはんをふやかす程度はOK)
・出先で洗って、しまい込むのは▲
(洗ったら、すぐに適切に乾かしてあげたい。)
・直射日光による乾燥や、食洗機/乾燥機はNGです。
このあたりは、あらかじめご了承ください。
最後に
ネット通販での購入も便利ですが、木製品は必ず個体差があります。
できれば、三保原屋に限らず近くの専門店さんに足を運んでいただき、スタッフさんにも話を聞きながら商品を選んでみてください。
「長持ちしたよ!」
というお客様の殆どは、モノが良かったのはもちろんですが・・。
使い方が良かったのが一番だと思います。
是非、家に眠っているお弁当箱からでも構いませんので、木製品を怖がらず、楽しんでください。
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