土鍋の「習うより慣れろ」。できれば、怖く思わないでいただきたいメンテナンスについて。
三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
土鍋に興味がある!という方に、よく聞かれるメンテナンス。
長谷園さんのHPが非常に分かりやすいと思ったので、それをダイジェスト版にしてみたいと思います。
以下、長谷園さんの土鍋を中心に説明していきます。予めご了承ください。
調理器具の情報は、本当に、事例ごとに覚えると大変なので・・。
ある意味では、習うより慣れろだと思っています。
そして、私が悩んでいることとして・・。
詳しく説明すれば、詳しく説明するほどに、商品に対するハードルが上がるのではないか??と思うこと。
ということで、まずは、土鍋の注意事項だけ見ていただければ幸いです。
土鍋の注意事項
以下は、過去のお客様の事例で、
これだけは気を付けて!とお伝えしたものです。
①土鍋は目止めが必要です。
(最初中性洗剤で洗う前に、水洗い→目止めがオススメ)
②空焚きダメの土鍋での空焚きはNG
③乾燥があまいまま、しまい込まない
④空焚き等で熱くなった土鍋を化繊の上に置かない
(土鍋に限らず溶けてくっついてしまう。)
ここだけ最初におさえておいて、あとは困ってからでもいいのかもしれません。(困らないのが本当は一番良いのですが。)
ここからは、購入してから見るでも大丈夫な範囲です。
土鍋の特徴
特徴①は『土鍋は土』。
土鍋は金属ではなく、土で作られています。
釉薬もかけられていますが、わずかに水分等が土鍋本体に入り込むことがあります。
特徴②は『釉薬』。
土鍋の表面のツルツルしているところには、ガラス質の『釉薬』がかかっています。
強いガツン!という衝撃には弱いのですが、表面をこするような動き(鉄板料理屋さんの、鉄板とヘラのような動き)には案外強かったりします。
土鍋特有の事項
使い初め、洗剤で洗う前に、水洗い→目止めをしてください。
そして、当然ですが、ワレモノです。扱いにはご注意ください。
よくある質問
三保原屋でもよく聞かれる内容を記載してみました。
土鍋は道具なので、難しく考えずに「ふつう」に使っていただいてもいいと思います。
①日々の洗い方
ふつうに、中性洗剤+スポンジで洗ってください。
『土』で水分等がわずかながら浸透するので、長時間の漬け置きは避けてください。
→保存容器ではないので長時間の調理物の保管はオススメしていません。
②良く乾かす
『土』なので、目に見えない水分を沢山持っています。
一見、乾いたと思っても、実は内部に水分を蓄えており、それが原因でカビてしまうこともあります。
我が家は、キッチンでも、乾いたと思った土鍋を置いておいたら、実は沢山水分持ってた!と、ビックリしたことがあります。
③調理できるもの
まずは、揚げ物はNGと覚えておいてください。
また、空焚きに対応しているもの、対応していないものがあります。
一方で・・
上記のルールの中であれば、レモンや梅など酸を含むものを調理することもできます。(表面の色が変わることがありますが、気にしないでください。)
ここからは、更に困った時に確認でもいいかもしれません。
④焦がした時
まずは、ふつうに洗ってみてください。
私は結構、この状態でもコゲがとれたりします。
あとは、金属の鍋でもやるように、コゲをお湯に漬けてみたり。
土鍋が焦げたら=重曹というイメージの方もいらっしゃるかもしれません。
たしかにひどいコゲの時は、私も重曹を使うことがあります。
重曹のポイントは、重曹をやった後は、改めて目止めが必要ということです。
そして、最近は土鍋の重曹に限らず「沢山いれれば、沢山汚れが落ちる!」と思う方が増えているように感じますが、重曹が多すぎると以下のような事例もあり得ます。
⑤経年変化
土鍋は道具です。
使用感は絶対に出てきます。
特に四角いパーツの角などはかけやすいです。
ステンレスの鍋と違い、ちょっとした汚れ、欠けもそれが可愛いと思っていただけると幸いです。
最後に
三保原屋に限らず、分からないことはお店スタッフまでご質問いただければと思っています。
やはり、ケースバイケースなことも多く。
例えば、ごはん炊き土鍋の大きさ検討は、ライフステージによっても選ぶサイズが異なるので、答えが無いと思います。
そして、こういった文章を書けば書くほど、土鍋が難しく感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんので、出来れば実演イベントなどでご質問いただいてもいいかと思います。
なお、三保原屋では以下のようなイベントを開催予定です。