久しぶりに演奏音源をアップします。チェコのオストラヴァという町で演奏した際の録音をお届けします。コンサートでの録音なので一発録りです。

プラハはいい季節になり、家の窓を開けると、飲み屋さんのテラス席でお酒を楽しんでいる人達のにぎやかな声が聞こえます。

写真はグラナダじゃなくて、チェコの夕暮れですね。いつぞやに友達と旅に出て、プラハに一人帰り途中の電車の中から撮りました。

こちらは2010年の録音なので、ちょうど10年前ですね。感慨深い・・・。

音楽院時代に、学内でコンクールがあって、それに受かると別の町に行ってコンサートで演奏したり、チェコフィルの本拠地のルドルフィヌムの小ホールで演奏させてもらえたりしたのですが、この録音で行ったオストラヴァも、そんな背景があって行きました。

オストラヴァはプラハから電車で4時間ぐらいかかり、このコンサートの日は、プラハ本駅で他の学生達や先生達と早朝に待ち合わせて行った覚えがあります。けっこうあり得ない時間でしたね、たしか5時半とか。笑

4時間わいわいみんなで電車に揺られて目的地に着いて、すぐにコンサート開始。私はトップバッターだったので、長旅の疲れとか眠気とかを考えるひまもなく弾いた感じだったと思います。その後お昼ご飯をみんなで食べて、また4時間かけて帰路の旅へ。計8時間の移動時間で日帰りでしたが、なんか楽しかったですね。

4月の終わりで外は晴れてて、電車の中の食堂車で、日除けのために私が窓のカーテンを広げたら、ウェイターのおじさんに怒られたり、一緒に行った学生の子が、キョーレツキャラのピアノ科の先生の弾く姿をモノマネしたり、ホント、楽しかったですね。

あれから10年後、こんな風に今みなさんにここで演奏を届けられて、本当に嬉しく思います。これからももっと音楽を届けたいし、自分が伝えたいことを言葉でも発信していきたいと思っているので、どうぞ応援をよろしくお願い致します。
では、今日の一曲です。良い週末をお過ごしください。

ドビュッシー：『版画』より〈2. グラナダの夕べ〉