「アルゴリズムたいそう」って、プログラミングの基本だったんだ!
NHKのEテレの番組「ピタゴラスイッチ」で流れる「アルゴリズムたいそう」というコーナーがある。
アルゴリズムたいそうとの出会い
娘は小さい時(約20年前)、Eテレの番組が好きだった。
娘が好きな番組を機嫌よく見てくれている間に、私は夕食の支度をしたり、掃除をしたりしていた。
ある時偶然「アルゴリズムたいそう」の歌を聞いて「今の子どもたちは、歌でアルゴリズムを知るんや!」と衝撃を覚えた。
改めてNHKのWebサイトを見てみると、次のような説明がある。
1人でやっても意味がわからない動きでも、2人が組み合わさることによって意味を持つ、アルゴリズム(物を解くための手順)をテーマにした体操。
「アルゴリズム」という言葉を知らなくても、なんとなくイメージが湧く、動きと歌詞になっている。
何度も番組を見ていたら、アルゴリズムというものが知らず知らずのうちに身体に染み込んでいくのかもしれない。
高校の「情報の科学」で学ぶアルゴリズム
「アルゴリズム」という言葉は、高校の「情報の科学」という科目で学ぶ。
授業で「アルゴリズムたいそう」を見たことある人に挙手してもらうと、ほぼ全員が手を挙げる。
意味を聞いてみるが、なかなか答えられる生徒はいない。
教科書には、アルゴリズムは「コンピュータで問題を解くための処理手順」と説明されている。
アルゴリズムをコンピュータに指示するために、プログラムを用いるのだ。
ちょっと難しく感じるかもしれない。
大人でもなじみがない言葉を幼児向けの番組で使われていることに驚く。
アルゴリズムには3つの基本構造がある。
順次、繰り返し、判断分岐の3つだ。
順次とは、上から下へ順番に処理をすることをいう。
繰り返しとは、条件を満たす間、処理を繰り返し実行することをいう。
判断分岐とは、条件により処理が分かれるものをいう。
どんな複雑なプログラムでも、小さな処理に分割することで、すべてこの3つの基本構造で組み立てられる。
「アルゴリズムたいそう」の歌詞の解釈
アルゴリズムたいそうの歌詞は、この3つの基本構造が盛り込まれている。
「こっちむいて 2人で前ならえ あっちむいて 2人で前ならえ」の部分は、順番に処理をする「順次」の構造を示している。
「頭をさげれば ぶつかりません」の部分は条件を満たせばぶつからないが、もし頭をさげなかったら ぶつかる、という判断分岐を示している。
「ぐるぐるぐる ぐるぐるぐる ぐーるぐる」は繰り返しの擬態語になっている。
このことに気づいて、作詞の奥深さに感動した。
子どもたちがプログラミングを学ぶと
プログラミングを学ぶと、コンピュータの本質がよく分かる。
私たちの生活は家庭電化製品も、社会インフラもコンピュータに組み込まれたプログラムよって制御されている。
プログラミングを学ぶと、筋道を立てて考える力が身につく。
コンピュータは指示されたとおりにしか動かないからだ。
プログラミングを学ぶと、自分で問いを立てて問題を解決するトレーニングになる。
これからの未来を支えてくれる子ども達にプログラミングを学んでほしい。
このnoteには、子どもたちが自然とプログラミングに興味を持つ方法も書いていきます。