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身体に染み付いた、経験が生み出すスキル

私と同じAB型の女の子については、何となくわかることが多い。「ちょっと独特だけれど、この子とは気が合うかも」と思うと大体AB型だ。実際のところ血液型なんて関係ないのはわかるのだけど、AB型の人と仲良くなる傾向があることも事実だ。

逆に、不安な時の予想は全然当たったことがない。家まで送ってもらった後、あの人が事故に巻き込まれてるんじゃないかとか、離れている親の安否が気になるとか、突然わけもなく不安に襲われるときがある。ありがたいことに、連絡を取ればちゃんと反応が返ってきて、私の心配は単なる妄想だったことがわかる。

予感・直感が当たるか否かは、それに対する「経験」が大きく関わっているような気がする。言葉にはできないけれど、「なんとなくいい/悪い」がわかるときがある。その「なんとなく」が考えられる元は、よかったこと、わるかったことを過去に体験していて、その時の現象と近いか、遠いかによるのだろう。

「会った瞬間、この人だと思った」のセリフは、これまで色々な恋愛経験をしている人から良く聞くし、初恋の時に言うセリフでもない。

編集で「この言葉のほうが適切」という時、プロの人では「なんとなく」の場合も多い。長い年月の中、数々の表現や言葉と向き合ってきた人だからわかる、感覚の世界だ。

私がAB型の女の子に「気が合うかも」と思えるのは、過去に数多くの気の合うAB型と接してきたからだ。仲良くなる子の系統が血液型でくくりやすかったから、この人はもしかして、と直感が働く。過去のデータをもとに、言葉では表現しきれていない部分が「直感」として言い当てることができる。

逆に、いつも外れてしまう「悪い予感」は身をもって経験しているわけではなく、心配性の性格から来る妄想でしかないのだろう。

「なんとなく」で動ける人にはそこに至るまでの経験があり、身をもって体験した、身体に染み付いた感覚が備わっている。頭で覚えているのではなく、身体に備わった能力。経験から生み出されたスキル。

それが「直感」と呼ばれるものになる。

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テーマ #直感


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もりやみほ
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