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名前の由来とファンキー父さん

SNSを情報入手のツールとして使っていて、大して発信をしてこなかったのですが・・・note共通のお題に「名前の由来」を見つけ、吐き出したい気持ちがモヤモヤ・・・初投稿と相成りました。

テーマは、本名の由来。

・・・私の父は、どうやら昔からなかなかファンキーだった。

生まれたての私が知る由もないが、私までファンキー人生を歩まざるを得ない名前が付きそうだった(らしい)。

父がつけたい、と主張した名は、「槍子」

え? やりこ! え!?

何やるの?って聞きたくなるが、いや、聞きたくない。

主張の理由は、「俺の一番好きな山が槍ヶ岳だから」(どや顔だったに違いない)・・・。

もしもそのまま「槍子」だったら、たぶんつっぱりロックンロール人生だったと思う。「今日から俺は!」どころか、「生まれたときから私は!」だ。

なんてったって「やりこ」・・・地面につきそうな長いスカートにペラペラの学生かばん持ってるイメージ、いや、何なら背中に千手観音とかのタトゥー入ってても「槍子ならやりかねん」ってなるはず。

母方の祖母が泣いて止めたらしい、「おねがい、槍子だけは・・・」

そこで、ファンキー父さん、残念ながらも躊躇せず、次の候補を繰り出す。

「じゃあ、鮎子で」

槍子よりはいい。かなりいい。でもさ、田舎の第一子に魚へんの名前って、なかなかのチャレンジング(昭和40年代です)

参考:昭和40年~49年の人気名前ランキング(女の子編)
第1位 由美子
第2位 真由美
第3位 明美
第4位 智子
第5位 洋子
第6位 裕子
第7位 由美
第8位 陽子
第9位 久美子
第10位 幸子

ね。落ち着いた名前のオンパレード。この中で「鮎」

そりゃ食べる魚の中では断トツ一番好きだけど、名前に付けるには出世魚でもない・・・(世の中の鮎子さん、すみません)

気になってググってみたら、あの、(どの?)加藤紘一(元内閣官房長官)のお嬢さん(現在衆議院議員)が鮎子さんみたいですね。急に親近感。


で、祖母、再度の懇願、「女の子に、魚へんはちょっと・・・」(加藤紘一さんは誰にも止められなかったのかな)

ファンキー父さん、ここでかなりがっくりしたっぽい。少し考えて「じゃ、子供が生まれたときに登っていた山の名前で」

美しい穂高・・・。

ねぇ、普通、こちらが第一候補じゃないの?

というわけで、既にこの世にはいないけど、おばあちゃんグッジョブ!

ちゃんと年長者の言うことを聴いたところはファンキーの中に礼儀あり。

セーフ!


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