note初公開!「デザイン重視の経営術」(仮題)のイラストレーション 〜その1
こんにちは。&D、Cotton’sの尾﨑美穂です。今日は、2020年秋に出版予定の拙著「デザイン重視の経営術」(仮題)のイラストを担当してくださる川添むつみさんのイラストをご紹介したいと思います。
拙著のトーン&マナーを確定させる。
「デザインを経営に生かす方法」を示した拙著を刊行するにあたって、表紙や図説を私がデザインすることになりました。図説の中のイラストも手配します。
イラストレーターさんを選ぶ前に、まずは表紙のデザインをどのようにするかを決めなくてはなりません。まだタイトルも決まっていないので、着手できないのですが、トーン&マナーを決めるために、世間の動向を見てみました。
東京経済オンラインの「アマゾンで『売れているビジネス書』ランキング」に掲載されていた書籍の表紙を、4つの方向性に分け、マトリクス図を作ります。
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このターゲットを意識した拙著のポジションとしては、マトリクス図の中のブルー枠で示した部分です。経営の本ですが、あまり「硬くて真面目」ではなく、新しい時代のビジネススキルに対して受け入れやすい印象を与えるため、むしろ「親近感」がある方に寄せていこうと思いました。「現代的」であることを基本にしながら、柔らかくなりすぎず、ビジネスマンが引いちゃうくらい研ぎ澄まされているのでもなく。(表紙のデザインに関してはまた次の機会に…)
その中で、図説や章扉のイラストは、ビジネス本としてのフォーマルを守った上で、親しみやすさや個性を出していきたいと考え、ピンクの枠のあたりと考えました。
イラストレーター川添むつみさんへのご依頼。
私が三代目社長を務めるコットンズは、もうすぐ30年。今では私が所属する東京支社で、企画やデザインも行なっていますが、元々は大阪でイラスト制作の会社として始まりました。
ですから、多くのイラストレーターさんと親しくさせていただいていて、ブレーンさんは250名ほどいらっしゃいます。
様々なタッチを網羅している弊社のプロデューサーに相談し、私が求めるタッチを描いてくださる人を探します。と言っても、プロデューサーも私も、速攻頭に浮かんだのは、イラストレーション制作チームStudio Snugの代表を務めていらっしゃる「川添むつみさん」でした。
どんな作風かと申しますと…ご覧いただいた方が早いと思いますので、川添さんのHPをご紹介します。
独特の画風やオリジナリティという軸を持ちながらも、案件に応じてタッチを描き分けられる。お仕事のやりとりも含めて、任せて安心のベテランイラストレーターさんです。私自身は直接やりとりをさせていただいたことはありませんでしたが、コットンズとは10年来のおつきあいをさせていただいています。
今回、ご協力いただくにあたって、初対面でしたが、私の想いのありったけをお伝えしました。この拙著によりクリエイティブ業界を変えたいんだ、ということも。すると川添さんから、「今回の件は、お仕事というよりも、『一緒に本を作っていく』協力、という形で参加したい。」といったありがたいお言葉をいただきました。
ご要望から、想像以上の形に変えてくれる。
川添さんのHPを見て、多くの実績から今回のタッチに近いものをくまなく探し、ご依頼したい内容はどういったものかをお伝えします。そのために作った資料がこちらです。
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さらにピンクの字で、
など、細かな「好きな点」を書き込み、具体的にどのようにしてほしいかをお伝えしました。
それを元に川添さんが、イラスト第一号「ビジネスウーマン」を描いてくださいました。概ね方向性は示したとしても、イラストはいちから生み出されるものですから、ニュアンスや仕上がりのイメージは、お互いの頭の中で異なっている場合もあります。
そういったことを全て考慮してくださった上で、川添さんはデフォルメ案を5段階に分けて描いてくださったのです。ちなみに、この制作期間は訳あってものすごく短くて…。そんな中での、このご対応は、もう、さすが、プロ中のプロです。
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即決でした。ビジネス本のイラストとしてのフォーマルな雰囲気を残しつつ、印象に残る個性を出したい。それに当てはまるのは、E案であると考え、こちらに決めさせていただきました。
川添さんには全部で33点ほどのイラストを、今まさに描いていただいている真っ最中です。また、これから、いくつかのイラストをnoteでご紹介していきたいと思っています。