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コーヒードリッパーを買いに行ったはずが、17万円の買い物をしてしまった話

「オッケーでした! 契約します!!」
OKサインを掲げた私を見て、イケメンのお兄さんは少し驚いた表情で、でも嬉しそうな顔で私を迎えてくれた。

今日は、母がコーヒードリッパーが欲しいというので、ららぽーとに出かけた。
諸々の用事を済ませ、さて雑貨屋さんに行こう! という時に、いつもの光景に出くわした。

ショッピングセンターといえば必ず目にする、細長いバルーンを器用に操る若くてカッコいいお兄さん。

例にもれず子どもたちがあれ欲しい、という。
いつもなら、ちょっとの嘘と笑顔でお兄さんをかわし、風船だけもらってくるというパターン。
今回も、風船で剣を作ってもらっている間だけ、話を聞いていた。
すると、ずっと気になっていたワードが耳に入った。

『浄水器』

ウォーターサーバー、とだけ聞けば聞き流していたかもしれないが、『浄水器』というワードが出てきたことで、私のスイッチが入った。

そう、私は、ずっと浄水器が欲しかった。
朝一杯飲む水が、どうしても不味くて、息を止めて飲んでいた。
かと言ってペットボトルの水を買うというのも、買いに行く手間、重さ、ゴミの処理、置き場所など、諸々の問題で却下になっていた。

お兄さんの説明は、私の購買意欲をくすぐった。
その横で、水好きの息子が何度もおかわりをしてその水をいただいている。

私の心の中では、もう、この、ウォーターサーバーだけどフィルターで水道水を浄化してくれる、朝一杯の水を息をしながら飲ませてくれる、このサーバー君を家に迎え入れることがほとんど決まっていた。

契約しちゃおうかな〜! と思ったその時、横で話を聞いていた母から、冷静な一言が飛んでくる。
「Mくん(旦那)に確認したほうがいいんじゃない?」

そうだ。それもそうだ。
いくら、1ヶ月分の支払いが、飲み会一回分だとしても、何年も払えば17万。
大きな買い物だ。
現在育休中にて無給の私に、その決定権はない。
説得しなければ。

長い話に飽きて、16キロの息子は私の腕の中で眠っていた。

ちょっとお茶をしながら電話をかけよう!

無事電話はつながったものの、案の定難色を示された。
そう、私の旦那は、「ここの地区の水道水は美味しいよね!」という、水道水信者だったのだ。
旦那にしてみれば、蛇口をひねれば出てきて飲める水があるのに、わざわざお金出す必要ある? それも10万以上? という感覚だ。
まぁそれはそれで、当然の考えである。

あくまで冷静に、私自身が良い! と思った点を淡々と伝える(大抵いつもここでアツくなって、話し合いが終了になる)。
一度電話を切り、少し調べてみるとのことだった。
その間、アイスが溶け切ったイチゴのパフェを一口食べた。

「いいんでない?」
案外すぐに折り返された電話で彼はそう言った。
「カップラーメンすぐ食べれそうだし。」
完全に納得はいってなさそうだったが、そう言って、購入の許可が下された。

私の、冷静な熱意が伝わったのだろうか?
あんまりにあっさりと許可が下ったからか、今度は私が少し不安になってくる。
こんな高額な買い物、あっさりしてもいいものだろうか……


でもこの買い物は、あっさりした決断なのだろうか?


今まで、水道水を美味しく飲むための、あらゆる手段はやってきたつもりだ。
煮沸。冷やす。レモン水。汲み置き。
どれも長続きはしなかった。
ペットボトルの水、浄水器、ウォーターサーバー……いろんな可能性を検討したけど、これだ! というものに出会えなかった。
結果、息を止めて飲む方法で落ち着いていた。

ここまで、十分検討していたのではないか?
金額的なところの比較はあるかもしれないが、これだ! と思う方法に出会えた、今この時が買い時なんじゃないだろうか?

こうして、コーヒードリッパーを買おうとしたら、10万越えのウォーターサーバーを購入してしまったのであった。


まだサーバーは届いていないので、今日はここまで。
きっと、なんだかんだ言って旦那が気に入って使うだろうと予想はしています笑。
それまでに、簡易味噌汁とカップラーメン買っておかないと!

到着は5月27日!
お楽しみに!!!

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