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立花 実果
2024年6月18日 19:19
「好きな小説は?」と聞かれて私がすぐに思いつくのは、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』だ。もう手元にはないけれど、映画を観たわけでもないのに今でもいくつかのシーンが映像として思い起こせる。それほど印象深い物語だった。読書記録をつけ始める少し前は、同著者の『四畳半神話大系』も読んだ。別の物語ではあるけれど、この二冊の中には同一人物も登場している。そして、ままならなくて甘酸っぱい青春の雰囲気が、コミカ