躓いたところからもう一度
以前、ジャニーズWESTの中間くんが、彼らの冠ラジオで数学が苦手なリスナーさんのお悩みに応えていました(ちょっと古いネタですが)。
中学時代、得意科目ばかり勉強していた中間くん。
苦手科目である数学を放置した結果、中2までのテストは一桁代の点数だったそう。しかし、中3になって塾に通い、きちんと勉強したら98点になったというお話。
どうやって勉強したのかと言うと、小学校の算数から復習したのだそう。数学は積み重ねだから、分からないところまで遡って一つずつ理解するのが大事だという言葉には力強さがあります。
日本では、一年の成果に関わらず、同じ年齢の子どもが同じペースで学校で学ぶのが普通ですが、そうではない国もあります。「飛び級」のように年齢よりも先に進める子がいるのと同じで、逆にゆっくり進める子もいます。例えば、この科目の理解が十分でなかったから次年度はもう一度〇〇年生の授業を受けるという仕組みなど。
中間くんの発言にもあるのですが、遡って学んでみると「当時は分からなかったけど、今やってみると分かる」ものもあるのです。子どもの世代の1歳の差は特に大きいですしね。
現在の教育制度において、出来る子も出来ない子も、1年経ったら次の学年に進むしかないのは、躓いて躓いたままになってしまった子にとっては厳しい仕組みだなと思います。足場がないまま、新しい材料だけ振ってくるわけですから。
当然、中間くんがそんな意図をもって発言したわけではありませんよ。
躓いた子のために塾があるんだよという意見もあるかもしれませんが、塾に通っている子供の割合を見るに、塾ありきで成り立つ教育というのはやっぱりおかしいと思う。
自分に合った学び方を選べる学校環境が理想だと思っているのですが、現在教育のことを学びながら、学校制度って難しいなぁと感じている今日この頃です。
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