
椎間板ヘルニアの手術を受けることに!〜術後の後遺症!?〜
椎間板ヘルニアの手術を受けてから、一か月以上経ちました。
いまだにコルセットは毎日着用していますが、
恐れていた再発や痛みもなく、穏やかな日々を過ごしています。
ですが、驚くことに、腰以外の部分に術後の後遺症のようなものが出てきました。
異変は退院後、すぐに現れた
退院当日、親友に迎えに来てもらい、自宅へ。
そこまでは普通だったのですが、だんだんと気分が落ち込み始めたことを感じました。
きっと、退院したばかりだからナーバスになっているんだな、だったらもう寝ちゃおう、とベットに入ったのが夜10時。
いつもだったら、ストンと眠りに落ちるくらい寝付きの良い私。
なのに、全然眠れない…
やばいな、明日仕事なのに。少しは眠らないと。
ようやく眠気も強くなり、ふっ…と眠りに落ちそうな瞬間、
なぜかまた目が覚めてしまう。
しかも、だんだんと自分の呼吸音や心臓の音が妙に気になってきてしまう。
次第に呼吸も荒くなってくる。何なんだ、これは。
寝て起きたらきっといつも通りの私になっているはず、
とにもかくにも寝よう!!!!!と、布団をかぶる。
が、やっぱり眠れない。
そうこうしているうちに、朝の5時に。
努力むなしく、一睡もできぬまま朝を迎えました。
職場に行くのが怖くなる
いつも通り着替えて、メイクをして、家を出る。
手術でずっとお休みを頂いていたので、久しぶりの出勤。
職場は親切な人が多いので、口々に
「腰はもう大丈夫ですか?」「無理しないでくださいね」
「重いもの運ぶときは、声かけてくださいね」
と、温かい言葉をかけてくれました。
それなのに。
それなのに、無性に職場が怖くなってしまう自分がいました。
怖いというか、申し訳ないというか。
これだけ親切にしてくれる方々がいるのに、自分は何にも恩を返せていないなと、
ここに私がいることは果たして誰かのためになっているのだろうかと疑問を感じ、
急に無力感が襲ってきたのです。
それでも復帰初日はなんとかやり過ごせました。
でも、2日目、3日目と出勤していくうちに、
職場に着くや否や呼吸が上手く出来なくなっている自分に気が付きました。
電車や外を歩いているときは大丈夫なのに、職場の入っているビルに着いた途端マスクを着けていることが辛くなってしまう。
ちなみに、職場は解放感あふれる空間なので閉塞感はまったくナシ。
それなのに、到着した瞬間に無性に呼吸が荒くなってしまうのです。
話は遡りますが…
手術で休職する前、上司から
「そうやって足を引きずって出勤されると、僕がパワハラをして無理に出勤させているように見えてしまう」
と言われたことがあったのです。
まるで酷い言葉のように聞こえてしまいますが、
おそらく、無理をして出勤している私を休ませるため、見かねた上司が発した言葉なのだと思っています。
ですが、この時の私は精神的に参っていたため、言葉通りに受け取ってしまいました。
だから、また体調が悪いと気づかれてしまったら、上司が私にパワハラをしていると他の部署の人に誤解されてしまうのではないか。
それだけは絶対に避けなくては!!と強く思ったのです。
なので誰にも呼吸困難を悟られないよう、時々非常階段にいっては呼吸を整えていたのですが、
段々とその頻度も増えてきてもう限界、というところまで来てしまいました。
さらに追い打ちをかける出来事が起き(ざっくりいうと、信頼していた同僚が私について悪く言っていることを知ってしまった)、
復帰1週間にして再び休職を余儀なくされたのです。
心療内科で判明した原因は、「術後の強い不安」
実はこの1週間、ほぼ1週間眠れていませんでした。
眠ろうとしても自分の呼吸音が気になってしまうのです。
それだけにとどまらず、自分の咀嚼音も恐ろしく気になるようになってしまい、食事も上手く摂れない状態に。
あれだけ大好きだった「書く」ということもままならず、
もうとにかく生きるということをやめたい、逃げたい、そんなことばかり考えるようになってしまいました。
このままでは、どんどんおかしくなってしまう。
藁にも縋る思いで予約した心療内科では、
「強い不安・焦燥症」との診断が下されました。
このような症状は、手術後によく見られる症状なのだとか。
手術を受けるということは、それだけでエネルギーを消耗するもの。
それは肉体的のみならず、精神的にも大きな負担となり、
心と身体のバランスを崩してしまう人が一定数いるのだそうです。
でもこれは術後だから起きている症状であって、あくまで一時的なもの。
これが一生続くことは絶対ないから、そこは安心して。
と言われて、涙が出るほどホッとしました。
でも、仕事は一定期間お休みしないとダメとのお達しも。
そのため、1月末までお仕事はお休みすることを決断しました。
そして最後にこういわれました。
「あなたはきっと、仕事を休むことに罪悪感を感じてさらに落ち込んでしまうと思うけれど、
それだと治るものも治らないから。
仕事のことはいったん忘れて、おいしいものを食べて、好きなことをして過ごして。」
と。
まさに、図星でした…
お休みをいただくならば、その期間は粛々と静かに過ごさなくてはいけない。
好きなことをするなんてもってのほか!!自分を罰しないと、と思っていた自分に気づかされました。
正直、まだ罪悪感はありますが、
でも、罪悪感を持ったところで職場に何かメリットがあるかというと、何もないんですよね。
だったら、申し訳ないけれど好きなことをして過ごそうと決めました。
休職して1か月
まもなく、お休みをいただくようになって1か月が経ちます。
私のいた部署はただでさえ人数が少なく、毎日のように突発的業務が生じるので、
そこに穴をあけてしまっていることは本当に申し訳ないな、と思っています。
体調はびっくりするくらい良くなってきました!
今では毎日ぐっすり眠れているし、趣味への興味も復活。発信することの楽しさもまた感じられるようになりました。
でも、職場に近づくとやっぱり体調がおかしくなってしまう自分がいます…
(先日、友人に付き添ってもらい職場の最寄り駅に行ったのですが、気分が悪くなってしまいました)
術後は焦らないことが大切
今まで何人もの椎間板ヘルニアの手術のレポートを読んできましたが、
術後の変化についてはあまり読んだことがなく、このような出来事に遭遇して正直混乱しました。
でも、改めていろいろな方のレポートを読み返してみると、同じような方が沢山いたことに気づかされました。
驚いたのは、自分の周りにもたくさん同じような経験をした方がいたこと。
Instagramのストーリーに、
「手術後、肉体的、精神的に何かしらの変化が起きた方はいますか?」という質問を投げかけてみたところ、
想像を超える人数からのリアクションがありました。
中には、私と同じように心療内科を受診した、という方も。
こんなことを言ってしまっては不謹慎かもしれませんが、自分だけじゃないんだ、と少しホッとしました。
そして、こんなにも多くの人が術後の不調に悩まされていたこと、
そしてそれを気づくことができなかったことに申し訳なさも感じました。
回答してくださった人の多くが
「術後、早く仕事を復帰しなくてはと焦るあまり無理をしすぎてしまった。
今思えば、もっとしっかり休んでから復帰すべきだった。」
と仰っていたのが印象的でした。
まさに、今の自分自身にも当てはまる言葉だったので深く納得…。
今はとにかく焦らず、ゆっくり治していこう。沢山の方の言葉を伺い、そう思いました。
ということで、しばらく仕事はお休みしますが、発信は復活していきます!!
2021年も、どうぞよろしくお願いいたします。