私が少女・リーフと出会うまで
「アメリカの奴、自国の兵士にまで、原爆を落としやがった」
―『はだしのゲン』という漫画の序盤に出てくる場面。
この場面を見た時、頭の中にある疑問が浮かんだ。
「アメリカ人は、原爆に対して、何を感じているのだろう?」
戦争をテーマにした作品は、どれも日本人の視点から
描かれたものばかり。アメリカ人の視点から描いた作品を
完成してみたいと思った。
そして、リーフという少女に出会うことになる。
『はだしのゲン』という作品がなければ、決して出会うことは
なかったであろう。
作者である故・中沢啓治氏は、アメリカをとても憎んでいた。
しかし、世界平和の実現のためならば、アメリカの大統領・オバマ氏と
握手をすることも。「憎しみを憎しみで返さない」それが世界平和に
つながることを、きっと彼は知っていたのだろう。
彼の意志を継ぎ、戦争をテーマに小説を書いている。
すべての人々に出会ってほしい。
千羽鶴を片手に、まっすぐ前を見て微笑むリーフと。
リーフの記 第1話
https://note.com/mihimara1se/n/na76f7cf2c001