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教育先進国であるシンガポールの次世代教育とは。
こんにちは!シンガポール在住、元保育園施設長のみはやしゆきです。
前回の記事で、故郷とアイデンティティについての話を書きました。
今日は故郷のこととはいったん少し離れて、教育のことを書きたいと思います。
それは、シンガポールの国家戦略の一つともされている教育アプローチとの出会いについて。
(この教育アプローチが、故郷との話につながってくるピースになるんです・・が、それは次次回にて。)
シンガポールといえば、皆様どんな教育をしているイメージをお持ちでしょうか。
最近では、オリラジの中田さんが教育移住をされることで日本では話題になっているとのこと。
バイリンガル(中国語、英語+母国語のトリリンガル)、STEM教育、AI時代のデジタル教育。教育先進国として世界トップを走る国。
特に、ローカルの学校はその要素が入っており、すごく熱心と聞きます。
保育士として働いていたのもあって、教育に興味が尽きない私。
早速、シンガポールの教育省(Ministry of Education Singapore)のページを見てみると、大々的に載っていたのが、
ん?SEL?なんぞや?
何のことか、全く聞いたことのない言葉でした。
Social Emotional Learning(社会性と情動の学習と日本では訳されている✳︎出典:日本SEL推進協会)の頭文字をとって、SELと言うと知りました。
今、この国が伝えようとしている大事なものは、STEMでもなく、IT教育でもなく、バイリンガルでもなく、それよりも大きく根幹とされているのが、まさに、感情の教育だと。
SELを学ぶことで、子供たちをどう育む機会を提供できるのか?このように書かれている。
☑️Develop healthy identities
☑️Recognise and manage their own emotions.
☑️Develop a sense of responsibility, care and concern for others.
☑️Relate to others and develop positive relationships.
☑️Handle challenges.
☑️Make responsible decisions and act for the good of self, others and the society.
(出典:Ministry of Education Singapore)
まずは、自分のアイデンティティの自覚。そして健全に発展(誇りに思うという感じなのかな)させること。
(✳︎専門家ではないので、英語の訳のニュアンスが違ったらごめんなさい)
アイデンティティや感情に気づくことから始まり、そこから周りの人の受容、社会への貢献と繋がっていくというアプローチである、と私自身、現段階では認識しています。
(ご参考までに、もっと知りたい方へいくつかリンクを貼らせていただきますね)
■日本SEL推進協会さん http://sel-japan.org/
■SINGA FARMさんの記事 https://www.shinga-farm.com/study/stem-edu-situation-from-usa-vol4/
■アメリカのSELを推進している教育団体
CASEL(Collaborative to Advance Social and Emotional Learning)さん
https://casel.org/what-is-sel/
最近では、イギリスでは国家戦略として、保育士さんをSELエキスパートとして育てるようなこともしているとのこと。
もしかして、これは、日本の次の教育(バイリンガル教育やAI教育の土台になる)のワンピースになるかもしれない。
と同時に、元々、日本が元々に大事にしてきた、”慈悲”や”思いやり”みたいなものと近しい気もしている。
とにかく、このSELを知りたい。
そして、学校現場でどう取り入れていこうとしているのか、具体的に学びたい。
そして、これは、きっと子どもの教育現場というより、まずは大人である先生や保育者(パパママ)が最初に学ぶとすごくいいアプローチなんじゃないだろうか。
”保育士が輝けば、子どもの未来と社会が輝く”と伝えてきたが、もしかすると、その輝くための具体的な手法のヒントになりうる気がしている。
とにかく、自分のアイデンティティを自然と気づかせてくれた、誇りを持たせてくれたシンガポールで、SELを学びたい。
今は、学びをスタートさせた、”初めの第一歩”の段階である。
✳︎続きは次回。SELがなぜ日本に必要と思ったか?という話をします!↓