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思考習慣のコンパス

こんにちは、思考習慣改善コーチ⌘みはしつやこ です。

「歌舞伎」を舞台でご覧になったことはありますか?
東京の歌舞伎座や京都の南座で歌舞伎公演が掛かると、一日が初日、その後25日頃まで基本毎日公演が続きます。

ほぼ毎日、同じ演目を演じるというのは、歌舞伎だけに限ったことではありませんが、なかなかの気力と体力が求められると想像出来ます。
また、場合によっては「慣れ」と「飽き」がやってきて、それらとどう向き合うか?も求められます。

舞台機構や照明の大半はコンピューター制御になっていることでしょうが、舞台の上下、前後を支え運んでいくのは人間です。従って、どんなに注意していても細かなミスは起こり得るし、管理していても体調や気分に波はあるし、満足感のある出来栄えは数日もないかもしれません。

それでもーShow must go on、一旦開いた幕は閉じられるまで、舞台を止めることは出来ません。昨日上手く出来なかったからと言って、明日上手くいくかどうか不安だからといって、立ち止まることは出来ないのならば…今、この一瞬一瞬に打ち込むしかありません。

昨日の失敗は悔いず、まだ見ぬ将来の不安を憂えず、今、生きているこの瞬間に一番輝いている自分でありたい。
市川猿之助(四代目 歌舞伎役者)1975年11月26日生まれ

人が悩んでいることは様々ありますが、大抵は済んでしまった事に執着しているか、起こってもいない事にあれこれ思いあぐねているか、のどちらかに二極化出来るかと思います。そうして、今この瞬間のことは上の空で、やっていることは手すさびになってしまう。
舞台の上に立ちながら、昨日の出トチを後悔し、すぐに終演後のことを心配しているような状態。

今、この瞬間、舞台の上でのあなたの役柄は何ですか?思い出して、すぐ戻ってきて下さい。皆、あなたの次の一声を待っていますよ…?


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