思考習慣のコンパス
こんにちは、思考習慣コーチ⌘みはしつやこ です。
ある方とのコーチングセッションで、「〇年前に戻れるとしたら、何をしますか?」という質問の答えとして、「19歳に戻って、英語を学び直したい」と答えられました。
英語の専門学校に通い出したものの、アルバイトに精を出す毎日で、その時期が過ぎれば今度は就職活動に突入し、「英語を学んだ」という確固とした満足感が得られないまま卒業してしまった、若かりし日。
或いは、毎日学校に通って授業に出て、レポートも提出してちゃんと単位を取ったけれど、何を学んでいたか殆ど覚えていないことに愕然としたり(これは私自身の話)。
小学校に入学して以降、高校・大学、果ては大学院まで通って、忘れることのない学習内容とはどんなものだったでしょうか。一方的に受けるだけの授業で内容を細かく覚えて、且つ身になっている事柄とはどんなものがあるでしょうか?
「受動的な学習態度」と「能動的な学習態度」の結果について、日本ゴルフ界のレジェンドは恐らく自身の経験を基に、次のように話しています。
いまにして思うと、盗んで学んだものは忘れることがないんですが、一方的に先輩から教わったものはすぐ忘れます。心のどこかに、忘れたらまた聞けばいい、そんな気持ちが働くんでしょう
青木功(プロゴルファー)1942年8月31日生まれ
「忘れたらまた聞けばいい」…そういった環境に身を置けることは幸運なことだと思います。しかし、環境は時と共に移り変わりますし、人の入れ替わりが起きると、共有するマインドにも変化が起きることがあります。
また、自身の立場が変わってきて、「聞けばいい」という行動が取れなくなってしまうことも有り得ます。
「盗むくらいに自発的に学びに行って、身に着いたことは何ですか?」
「『忘れたらまた聞けばいい』のまま、聞くことの出来る対象を失っていることは何ですか?」