Swedish supermarket 1
スウェーデンの食べ物関連の話は、何時間でも話せる!食べ物に関する考え方、流通の仕方、種類、売られ方…スウェーデンのスーパーに、スウェーデン社会が映し出されてる気がするの。スーパーに行くと1時間くらいうろうろしてたり、毎日のようにスーパー行ってた日もあった(何も買わずに笑)
この「Swedish supermarket」セクションでは
1、スーパーで見えるスウェーデン社会
2、食に対する考え方・責任
3、スウェーデンの生産者
4、 すっごい余談、私の好きな食べ物
について!
私にとっては2が1番面白い、写真たくさん!
スウェーデンの食材・商品興味ある人は2,3,4,1の順で、しっかりスーパーで見えるスウェーデン社会知りたい人は1から読んだら良いと思います!
※このスウェーデンには4つメインのスーパーがあって、私が今から紹介する食品が売られているスーパーは1、2番目に安いスーパーで、学生に人気です。これから紹介する取り組み・食材は、ごくごく普通のスーパーで見つけたよってことを、頭に入れて読んでね!
1、スーパーで見えるスウェーデン社会
ここで紹介したいのは、スウェーデン社会はtrust-based societyということ。(因みにこのワードはスウェーデン人の友達から引用笑) この最初の2枚は「品質が悪かったら返品してね、2倍のお金払います」って文章がかいてある。(最初Google翻訳した時、目を疑った。ほんとにびっくりした笑)でも、悪用する人は基本的にいないみたい。(ってその友達が教えてくれた)
「品質が悪かったら返品してね、2倍のお金払います」の文章が貼ってあるブース以外にも、農産物の売り場があります。この売り場は日本の売り場と似ていてただ野菜や果物が並んでいる感じ。そのブースの農作物は、この普通の売り場より1割くらい高い値段で販売されています。
自分の作ったものに市場以上の価値の工夫をしたって思ってる生産者は、その分価格を設定したいよね。
でも、スウェーデンのスーパーでは、ほとんど量り売りなの。「品質が悪かったら返品してね、2倍のお金払います」のブース外の農作物は、こんな感じ↓で置かれるから、生産者は自分をアピールできない。
加えて農産物の場合、軽い包装でパッケージがあまりないから、ますます生産者は自分の工夫を伝えることが難しいと思う。基本的に量り売りのスウェーデンスーパーで、生産者の「自分の作った農産物の価値は、この値段が示している。この値段はこの農産物の価値だ。」という声を伝える、生産者と消費者の距離を埋めるものが、この「品質が悪かったら返品してね、2倍のお金払います」のブースなのかなって思った!
あと、普通のブースにある農産物と比べて1割くらい高いだけで、買えない値段じゃない。なのでその分、どの商品を選ぶか、消費者の選択肢の幅が広いなって思った。
全員が全員こんなふうに毎回の買い物で思ってるわけではないと思うけど、買い物は「自分の選択」って認識がスウェーデンでは強いと感じてる。(詳しくは、「Suwedish supermarket 2」へ!因みに現地の人が「国産の物を買うのは、環境にも良いけど、スウェーデン経済にもいいよね」と言っていたのが心に残ってる!)
さて、遠回りしましたが、スウェーデンのスーパーが「スウェーデン社会はtrust-based society」ってことを表していることに戻ります。スーパーのどこがそう表してるか、ですが、こういうことなんじゃないかな;生産者は大切に生産し、消費者はその生産者の仕事を信用して、その農産物につけられた値段で購入する。生産者は消費者が自分の仕事を信用することを信じて、「品質が悪かったら返品してね、2倍のお金払います」のブースに出荷する。
因みにこちら、乳製品に貼ってあったもので、「ここにはたくさんエクセレントなプロダクトがあるよ、もちろん適当な値段でね!」って書いてあります。農産物よりパワフルな感じ笑
※【余談】農産物ごとの種類がとっても少ないって感じた!言い換えると、たとえば日本では玉ねぎとかピーマンとかは、〇県産や△県産の玉ねぎ、ピーマンみたいに産地(≠生産者)の種類が豊富だと思う。でも、スウェーデンでは玉ねぎはこれ、ピーマンはこれ、みたいに基本1つなの。複数種類あるときは、”Ekologiskt”(環境に良い一定の基準を満たしているマーク)が付いてるものとついてないものの違い、あるいは、煮崩れしやすいじゃがいもか崩れにくいじゃがいもといった品種の違いくらい。日本は量り売りじゃなくて、梱包されたものが多いから、同じ農産物でいろんな種類を販売できるのかな?
※【余談】「品質が悪かったら返品してね、2倍のお金払います」ブースに匹敵する日本の取り組みなんだろうって考えると、それは生産者のプロフィール写真やメッセージを商品に貼ることかなって思った。私がこの約5ヶ月間で見たスウェーデンでは、個人で出品していることも多いの。
この違いにはできる・できないなどの規制や社会背景があると思うけど、ここで言いたいのは、「生産者のプロフィール写真を貼る vs ブースを作る」っていう単純な構図。日本人は細かい作業を最も簡単にやってしまうのね、ってつくづく感じています、という余談中の余談でした笑
最後は、ルンド(市より一個下の町って感じ。コミューンっていう自治体的存在。)主催のカルチャーフェスティバルの一角。ABCって団体はフードロス削減を進めてるルンドの団体。ここのブースでは、リンゴとかバナナで作ったお菓子を売っていて、そのはじで余ったりんごを売っています。この余ったりんごの価格は消費者が設定できます。余ってるからタダでもらうこともできるし、こんなに傷がないのに捨てられるとはって思って安い値段やスーパーと同じくらいの値段で買う人もいるみたい。
※【余談】ヨーロッパと日本のフードロスの意味合いは少し違うと思った。日本では生産現場やレストランといった消費される場ではないところから1番多く出るけど、ヨーロッパでは家庭からでるフードロスが1番多い。そのため、このカルチャーフェスティバルで売ったリンゴとかバナナで作ったお菓子も、「捨てずにこんな感じで美味しいお菓子として楽しみましょう」というメッセージを伝える目的が背景にあります。日本ではルンドみたいな町主催のこういうイベント見かけない気がする!
このイベントにボランティアとして参加しました!シナモンロールとか焼き菓子とかたくさん作りました。微妙に余ったりんごとか粉を、テキトーにクッキーにしてたのに驚きました。「粘り気つけたいけど油はなくなったから水でやってみよう」などの言葉を聞いて、「今あるレシピや道具は、昔の人が生きるために試行錯誤して生まれたもの」のような「サバイバル的な視点」を忘れていたことに気づきました。いつか詳しく書くと思いますが、スウェーデンの人は生きてるなって改めて感じています。
因みに、味見たくさんして、満腹で帰宅しました。ご馳走様でした笑
以上!最後まで読んでくれてありがとうございました!色んな意見や、食に関する豆知識、お待ちしています笑
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