恋愛市場に自ら参入する ~マーケティングで愛は築けるのか~
唐突に彼女が欲しい!と思った。マッチングアプリを使えばそれで終わるのだろうか??アタイは疑問を覚える。
概要
はてなブログで知る人ぞ知る、弱小ブログ『三原氏物語』を運営している「アタイ」こと、MiHaRaさんです。こんにちは!٩( ᐛ )و
このブログは一度活動を中止したこともあったが、なんだかんだで8年位は続いており、記事はそろそろ2400件にもなろうとしている。しかしながら、このブログと共に歩む人生を俯瞰していて感じたことがある。タイトルに「物語」とつけておきながら、全くストーリー性が伴っていない事実に気がついたのである。日々の出来事をありのままに書いているだけ。それを8年近く続けてきたという、ある意味異常なブログだ。
源氏物語とかけている部分はあるが、残念ながらアタイ自身は自己肯定感も低く、取り柄もない、とてもじゃないが光源氏とは程遠い「光らない源氏」
のようなものだ。そんなうだつの上がらない、ただの日記を脱却するためにも、多少疲れるが人生という物語を展開するに当たって、戦略的に動いてみたらどうなるか?をこの頃意識するようになってきた。
元々計画を練るのと記録をつけるのは好きな方である。しかし戦略を練った経験は一度もないのが事実だ。週4の労働でジリ貧で食いつないでいる、この取り柄のない男に果たして彼女が出来るのか。マーケティングを中心とした戦略を駆使すれば人生は有利に働くのか。これも経験の一つだと思って決断に踏み切る。
ところで、なぜ彼女が欲しいのか、という問には「週に3日も休みがあるのに、誰とも話さないで自宅で読書をして終わるのが虚しいから」とお答えしよう。別に孤独な時間を過ごしていても、アタイとしてはちっとも苦じゃない上に、むしろ快適ではあるが流石に休日を誰とも話さないで終わるのは人としてヤベーという危機感もあり、「机上で計画を練り、今日は読書をしました。楽しかったです。」みたいな内容のブログを連日更新しているだけでは、物語として何も進歩が無いと判断したからだ。
つまり、自分を変えるにはどうすれば良いのか?を、ここ数日考えていて最も手っ取り早くて人と関われる、尚且つレバレッジの効く経験としての最善策が「彼女を作る」もとい、恋愛をするのが妥当だろうと判断したからだ。
ちなみに世の中には様々な戦略や学問体系があるが、何故マーケティングなのかの理由を述べると、大学の専攻が商学部で最も深く勉強したのがマーケティングと広告論だったからに過ぎない。要は習ってない分野の学問は身近で無いから扱いづらいと判断したわけだ。
ここから自分という商品を買ってくれる、たった1人の顧客を探す旅が始まる。
さて、どう行動を起こすべきか?
齢三十二にして、新しい物事には滅法疎い。テレビは持っておらず、SNSも自分に関心のある事しかフォローしないために、芸能界に関しては特に何も知らない。誰が結婚しようが、引退しようが全く自分には関係がないからである。大の動画嫌いでYou Tubeすら視聴しない。たまにアマゾン・プライムでアニメを2,3作品くらいは視聴するが、それらの作品のグッズや単行本を買うまでには至らない。専ら読書とコーヒー、そして記録だけが趣味で、休日も出かけるとしたら図書館と銭湯に行くくらい。気が向けば美術館に足を運ぶ程度で、根っからのインドアに近い。けれどスノーボードは好き。
さて、こんなヤツに共感してくれる女子がいるのだろうか。
それでもダラダラとSNSを閲覧していると、時折マッチングアプリの広告が目に入る。あの手のアプリも一体幾つくらいあって、何が違うのかも良く分かっていない。友達程度の付き合いから恋愛、果ては結婚まで各々用意されているのだろうか。その程度のことすら知らないのだ。かと言って夜の街に君臨して自ら積極的に声掛けをするナンパも、勇気がない。あと、結婚願望は皆無である。
手元にはスマートフォン、タブレット、PCもあり、ワンクリックで開ける未来はすぐそこに在る。ただし、そこで思考停止状態で盲目的に検索した上位にヒットするコンテンツから手を出して良いものだろうかと躊躇う。
目標からの逆算(クリスマスまでに彼女をつくる)
戦略を打ち出すに当たって、まずはゴールを決めることにした。詳細的且つ具体的な方が良いだろう。有りがちではあるが、5W1Hを意識してみよう。
When→クリスマスまでに彼女をつくる
Where→一緒に丸の内でイルミネーションを見たい
Who→冴えないアタイが
What→理想とする女子:容姿は問わない。あまりお金のかかる遊びをせず、一緒に大型書店を見たりカフェでコーヒーを飲めたら最高。年齢は39までかなぁ。シナジー効果が生み出せれば完璧。普段はタブレットのノートアプリで交換日記が出来たら尚良し。デートは月に2回くらい出来たらいいなぁ。
Why→自分と似たようなパートナーが欲しい。連絡がとれて、趣味が合う人から新たな知見を得たい、休日に出かける口実が欲しい。
How→極力お金がかからない方法で。加えて、相手を探すのに膨大な時間を浪費したくない。
と言った具合だろうか。
そんなに理想は高くないとは思うのだが、贅沢を言い過ぎだろうか。簡潔に言ってしまえば、容姿にさほどお金をかけない女子が一番の理想なのである。
以上が目標(ゴール)となる。スタート(現時点)と主な戦略は後述する。
マーケティング理論は恋愛で通用するのか?
自分に用意された手札を再確認したい。スマホ、タブレット、PC。そして大学生の頃に学んだマーケティングの知識。一方で自分の容姿などはどんなもんなのか。果たして相手を選り好み出来る程の身分なのか。マーケティングしか戦略を知らないアタイが恋愛市場に馴染めるのか。疑問と不安は絶えない。というか、根本的にお金の無い男を相手にしてくれる方がいらっしゃるのだろうか。
STP戦略って役に立つの?
現状と不安、疑問点、そして問題点を一応書き出したところで、いよいよここから実践的に戦略を進める。今一度、自宅にあるマーケティング辞典を一通り目を通してから、最も使えそうな理論が「STP戦略」だった。
セグメンテーション
ターゲティング
ポジショニング
これらの頭文字をとった、一連の流れだ。ここからは図を用いて解説する。
・セグメンテーション
市場の細分化というヤツだ。恋愛市場という大局的な視点から、細かい要素がどのように配置されているのかを探る。恋愛市場には疎いので、ここではあくまでもイメージで描いた。
恋愛市場の中でもライフステージの大きな割合を占める要素が婚活になると思うが、上述した通り結婚願望は無いため、排除する。パートナー探しの項目では、相手の自撮り画像を見て右か左にスワイプして決めるマッチングもあるが、直感で決めるのとプロフィールが充実していなさそうな点で候補から外した。
個人的に目をつけた(ターゲティング)市場が、友達以上恋人未満のような緩いつながりから関係を構築していくような領域だ。アタイのような恋愛初心者は、まずは趣味の合う相手から緩くつながっていくのが良いだろうと判断し、この市場に狙いを定めた。
そして次にポジショニング戦略だ。
横軸をインドア〜アウトドア、縦軸にかかる金額の高低をとった。この際、横軸と縦軸は例えば可愛さとお金があるか、学歴と容姿など自分の好きなように設定して良い。アタイは今回は趣味に着目してみただけに過ぎない。
世の中には様々な趣味があるが、思いつくものをザッと独断と偏見でどの辺りに該当するのか配置してみる。お金のかかるアウトドアという領域が最も自分が敬遠するところで、アタイが重視したのはお金がさほどかからない領域だ。インドアも、そこそこのアウトドアも楽しみたい自分の欲求を枠にしたのがオレンジの線の部分だ。
左からコーヒー、芸術鑑賞、書店巡り、カフェが挙がる。これら全てに該当する理想の相手がいるのかは兎も角、アタイが最も重視する大切なポイントが「一緒にカフェに行ける(コーヒーが飲める)」という条件だ。
さあ、目的地とゴールは決まった。あとは船を漕ぎ出すだけだ!٩( ᐛ )و
PDCAの意識と再定義
PDCAサイクル。聞き慣れた言葉だ。Plan,Do,Check,Actionの頭文字をとった思考法の一つ。今更説明するまでもないが、アタイの書く記事ではそれを少し改良する。
予め断っておく。あくまでも自分にとって使いやすい形に変えたものであって、厳密なPlan,Do,Check,Action通りの意味にはなっていない。
今回は「クリスマスまでに彼女をつくる」に対して、横軸に時間(締め切り)と縦軸に目標の高さを設定した。このグラフ的な考え方は、次回以降も使用していくので、なんとなくで良いから要領だけ把握しておいて頂きたい。
考える順番はP→D→C→Aとなるのは同じだ。まずP1として「こうなりたい!」という目標の点を設置する。この時の絶対的な目標を大きく書き、付随した「ついでに実現したいこと」を2つほど箇条書きで加える。横軸まで降ろした位置が時間、つまり締め切りはクリスマスである12月24日となる。
次にD1だ。12月24日へ向かってやるべき事を書く。幾つ書いても良いが、自分でいつでも暗唱出来る程度の数が理想だと思う。
そしてC1に着目する。ここが夢への踏み出しとなる原点であり、現状、現実、事実の自分はどのようなものなのかを再確認するポイントとなる。P1の「クリスマスまでに彼女をつくる」に対して、C1(=Fact)では「休日は独り部屋で本を読むだけ」となっている。理想と現実が比較対象ではないというか、噛み合っていない感じがするが、ざっくりと「休日に彼女とデートが出来るような充実した休みにしたい」くらいに思ってもらえれば良い。ちなみに今回は「去年のクリスマスはこんな風に過ごしたな」という事実も再確認するために、ファミチキとアイスを独りで食べて過ごした事も記した。
最後にA1に関して。ここの使い方は各自で工夫して欲しい。アタイは実行したことを時系列で書き込んでいる。時間は横軸じゃないのか、というツッコミに対しては、現状から目標(理想)へと鯉が滝を登るかのように下から上へと上昇していくイメージで何かを書き込んで欲しいという意図がある。要は「こうなりたい!!」という理想と「今の自分なんて・・・」という現実のギャップを埋める努力なり実際にとった行動なり、或いは改善策やD1を踏まえて修正した行動等、実行した出来事を書き込んでいって欲しい。
こうして仮に12月24日までに彼女が出来れば、目標は達成となる。結果としてP1は横軸で見ても縦軸で見てもC1側に近づくかもしれないし、現実はそう甘くないとすれば縦軸的にはC1から遠ざかるかもしれない。いずれにせよP1を設定した12月24日の時点で、どのくらいA1のベクトルがP1に近づけたのかが重要となり、そのベクトルの先端が次のC2となる。そうすれば成果を問わず、反省点と修正箇所をチェックした後、次のP2(新たな「こうなりたい!」)を設定し、D2とA2のベクトルを設定、書き込みをしていくのを2→3→4…と続けていくのである。
まとめると、STP戦略で「どんな彼女を理想とするか」を絞り込み、三原式PDCAで具体的実行に移していくだけの話だ。
自分を売り込むに当たっての、「商品価値」
折角だからC1という事実をもう少し掘り下げて現実を直視してみよう。
身長はギリギリ170cmに届かず、体型は痩せ型。30代前半にして白髪が多く、メガネをかけている。基本ネガティブ思考で、低学歴のフリーターだ。
趣味はコーヒーと記録と読書。休日に出かけるとしても、大概は図書館と銭湯だけで終わる。これと言って取り柄がない。強いて言うならば、誰よりも一つの物事に関して膨大な時間をかけられることだろうか。言い換えれば職人気質で生産性が低い。一応過去に彼女がいた時期もあったが、やはり長くは続かなかった。付け加えれば今は友達すらも皆無に近い。
一体どんな顔をしているのか、晒しておいてもいいだろう。どうせアプリに登録すれば嫌でも見られるのだし。もっとも、顔で判断されて振り分けられるようならば、10日くらいで結果が出なければ辞めてしまおうかという気にもなってくる。
なんせ自己肯定感が低い。
ああ、なんということでしょう。俗に言う「チー牛」じゃないですか。これ絶対モテねぇだろ。オタク的な趣味とか一切無いのにそういう属性っぽいオーラ。市場に参入する以前に負けているよ。どう見ても陽キャの部類には入らないね。地下に籠もって本ばかり読んでいる根暗なイメージ。え、これ整形して出直した方がいいんじゃね?
と、既に敗北感満載である。しかし皆よくネットに顔を出せるなぁと尊敬する。そんなに自分に自信があるのだろうか、見習いたいその精神。
それではこれから自らを恋愛市場に投入し、経過を観察しようと思う。
一先ずの結果は、はてなブログの『三原氏物語』にて報告する。こちらのnoteはあくまでも「エッセンシャル版」なので、戦略を中心に記述するつもりだからだ。
なお、次回から全く異なる話題に変わっていた場合は「市場から排除された」という認識でいて下さい。それはつまりPDCAの不成立を意味する。
じゃ、今回はこの辺で。٩( ᐛ )و