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『アウターワイルズ』 実際の天体と比較

※ ネタバレあり. 

2024/10/5 更新

はじめに


神ゲーなので, もしまだプレイしたことない人がいたら, ぜひ何も攻略とかを見ずに初見でプレイしてみてほしい. 

※ 案件ではない

さて, ゲーム内でマップが見れるが, その様子がまさに我々の太陽系をモデルにしてそうな感じが見受けられる. よって, 実際の太陽系や天体と比較してみたいと思う. 

ゲーム内でのマップ (©︎Outer Wilds)

アウターワイルズOUTER WILDS内の行ける全ての場所について何がモデルになっているかを考えてみた. これから随時更新していく可能性あり. 


※ なお, 各画像に写っている中央の点やカーソルは, ゲームの仕様エイムである. 

0. 公転周期を測ってみた


ストップウォッチで筆者が測定してみると, 以下のようになった. 

筆者が測定した公転周期

実際に国立天文台の理科年表 (2010) の値と比較すると, 

実際の太陽系の公転周期

となり, 全然一致しなかった. 


1. 太陽Sun


太陽 (Outer Wilds)

実際の太陽と比べると似ているので, 流石に我々の太陽系が元になっているだろう. 

実際の太陽 (ESA/NASA/SOHO)

赤色巨星

ゲーム内では, 太陽が後半に赤色巨星になる様子も描かれている.

膨張時の様子 (Outer Wilds)

超新星爆発

そして, 22分後の最終的に超新星爆発を起こす. これは, おそらく現代のシミュレーションを反映して作られていると思われる. 

超新星爆発の様子 (Outer Wilds)

また, その後の太陽の超新星残骸の様子も作中で描かれている. 

超新星残骸 (Outer Wilds)

また, 超新星爆発の実際のシミュレーションの様子は, NHK国立天文台のサイトを参照してみて欲しい. 

太陽ステーションSun Station

太陽ステーション (Outer Wilds)

似てるか怪しいが, 国際宇宙ステーションと比較してみると, 

宇宙ステーション (©︎JAXA/NASA)


2. 砂時計の双子星Hourglass Twins


灰の双子星Ash Twin燃え盛る双子星Ember Twinで構成される. 

左: 灰の双子星 右: 燃え盛る双子星 (Outer Wilds)

とりあえず軌道が近く, 対応しそうな水星, 火星などと比べてみると, 

水星
(©︎NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington)
火星 (©︎Andrea Luck)

色合い的に灰の方が水星, 燃え盛る方が火星に似ているという感じだろうか. 


3. 木の炉辺Timber Hearth


木の炉辺 (Outer Wilds)

これは, 流石に地球がモデルになっていると思われる. 比べると, 

実際の地球 (©︎NASA/Apollo 17 crew)

衛星のリトルロック

また, 衛星として, リトルロックを持つ. 

リトルロック (Outer Wilds)

これに非常に似ているのが, 火星の第1衛星, フォボスPhobosである!

フォボス (©︎NASA / JPL-Caltech / University of Arizona)

おそらくこのフォボスをモデルにしていると思われる. 


4. 脆い空洞Brittle Hollow


こちらは, 現状モデルが不明. 

脆い空洞 (Outer Wilds)

ブラックホール

中心部にブラックホールがある. 

ブラックホール (Outer Wilds)

実際のシミュレーションと比べるとかなりよく再現されている. 

ブラックホールのシミュレーション
(©︎Ute Kraus, Physics education group Kraus, Universität Hildesheim, Space Time Travel)

このブラックホールに吸い込まれると, ホワイトホールから掃き出される. が, 現代ではまだこの天体は実在するかどうかも分からず, 当然発見もされていない. 

ホワイトホール (Outer Wilds)

衛星の空洞のランタンHollow's Lantern

衛星として, 空洞のランタンをもつ. 

空洞のランタン (Outer Wilds)

パッと赤色という理由だけで似ているものを挙げると, 木星の第5衛星, アマルテアAmaltheaがある. 

アマルテア (©︎NASA)


5.巨人の大海Giant's Deep


巨人の大海 (Outer Wilds)

太陽系において一番大きい衛星という意味では, 木星が対応するのだろうが, 色味は似ていない. 

実際の木星 (©︎Kevin M. Gill)


6. 闇のイバラDark Bramble


闇のイバラ (Outer Wilds)

現状, この天体のモデルは不明. 何かわかったら更新していきたい. 


7. 侵入者The Interloper


侵入者 (Outer Wilds)

その軌道の特異さからも流石に彗星をモデルにしていると思われる. 

彗星 (©︎NASA)


8. 量子の月Quantum Moon


量子の月 (Outer Wilds)

「月」と名付けられているだけあり, 実際の月と色合いが似ている.

実際の月 (©︎Luc Viatour)

しかし, moonには「衛星」という意味があり, 別に地球の衛星をモデルにしたとは限らない. よって, 現状モデルは不明. 


9. 宇宙の眼Eye of the Universe


宇宙の眼 (Outer Wilds)

正直, 周りの円盤状の雲みたいなものが, 「降着円盤」に思えたがその真偽は不明. 

ブラックホールの降着円盤の様子
(©︎NASA/JPL-Caltech)


最後に


まだまだ実際との比較で甘い部分があるので, 以後新たな発見があれば, 更新という形で報告していきたい. 


参考文献


[1] ウィキペディア. "太陽系の衛星の一覧". 





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