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外交官のキャリアで学んだ人脈構築のための7つのポイント

私は外務省での約14年間のキャリアを通じて、多くのことを学ぶことができました。その中の1つが、海外で人脈を構築するスキルです。

外務省に入省すると、2年間の在外研修の前に研修を行い、専門言語の上達や外交、国際関係、日本文化等についての講義を受けます。

私が研修を受けた際にある講演者の方が、外交官としての最も重要なものは人脈であり、人脈は外交官の宝であると述べられていました。

その後2年間の在外研修期間を経て、私が最初に外交官として勤務したのは、南米のB国でした。

研修場での「外交官の宝は人脈である」という言葉がとても印象的であったこともあり、B国では人脈の構築に努めました。

B国の外務省などの赴任国の政府関係者からジャーナリスト、学者、外交団関係者、アーティストまで色々な分野における人脈構築に尽力していました。

幅広い人脈を構築できたことで、日々の業務でもその人脈を活かすことができたほか、上司からも良い評価をいただけました。

特に嬉しかったのが、東京の外務本省で私の勤務していた国を担当していた当時の同僚の言葉です。

「今日、東京にあるB国の大使館で会議をしていたところ、先方の大使館の参事官から、日本政府は⚪︎⚪︎⚪︎(私の名前)という秘密兵器を持っていると言われたよ。⚪︎⚪︎⚪︎(私の名前)はB国で様々な
会合に顔を出して幅広い人脈を持っており、東京の大使館でも名前をよく聞いていますよ、と言っていたよ。この調子で引き続き活躍を祈っているね。」

私はその参事官との直接の面識はなく、面識のない他国のベテラン外交官がそのようなことを言ってくれて大変嬉しく思ったことを覚えています。(もし自慢に聞こえてしまったらすみません。)

少し前置きが長くなりましたが、今回は、外交官としてのキャリアを通じて学んだ、海外での人脈構築のために重要なポイント7点にご紹介したいと思います。

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