日常の切り取りと壁面彫刻「後藤克芳 ニューヨークだより」
今日は渋谷の隣、神泉へ。実は訪れるのは二度目。前回行ったときはbunkamura the museumに行くときに「たまには反対側から行ってみるか」という興味で来ました。このあたりの地域は非常に坂道が多く、また個性的な家が多いため見ているだけで本当楽しいです。
さてそんなところ神泉に来たのは少し歩いたところにある松濤美術館(しょうとうびじゅつかん)に行くためです。読めない。昨日母に「今月どこの美術館に行こうか」と言ったところ、こちらをおすすめされました。なんでも日曜美術館のアートシーンでやっていたらしい。
ということで、こちらで開催されている「後藤克芳 ニューヨークだより」です。後藤克芳はニューヨークを拠点として活動していた作家で、日用品を舞台としたポップアートを主に制作していました。
作品のジャンルをいうなら半彫刻と言うのかもしれません、というのも彫刻作品にもかかわらず、壁面で飾られることを好んでいたそうです。これにより本来彫刻作品はどの方向から見られる点を封じ、あえて一面からしか見せないことで、絵画的な作品性が生まれます。
そしてこの方の作品の特徴は日用品を巨大化して何か違ったモチーフと合わせることです。例えばハンマーにお菓子のパッケージが巻き付いていたり、レンガとドーナツが同化していたりなどなど。なぜこれとこれを合わせるんだと思うところはありますが、そこを突き詰めて考えてみると、日常の中にあるものを巨大化させることでフォーカスし、さらに別のモチーフを合わせることで新たな作品性を生んでいるのではと思いました。
そうそう、あといろいろな作品を見ていて気づきましたが、タイトルに「untitled」だったり「dairy 1995」のようにその時々の記録としての作品が多かったこともなんだか興味深かったです。特に「dairyシリーズ(とは呼ばないが便宜上こう呼ぶことにします)」は日常の切り取りです。こうした敵的なまとめのような作品は自分も生み出したいし、考え方として面白いと感じました。
といった感じで、久しぶりの現代アートを見てきました。現代アートといえば抽象的すぎて何がなんだか分からないイメージがありますが、今回の場合はまだ理解ができる範囲にいた感じがしました。
なお余談ですが、この松濤(しょうとう)という街は成城よりも高級な住宅地らしく、家やガレージは大きく出入り口は大きすぎてどこにあるのか分からないなど歩いていて面白い住宅地でした。ついでに周辺の散策というのもおすすめです。
企画名:後藤克芳 ニューヨークだより “ 一瞬一瞬をアートする”
会期:2020年10月3日(土)~ 11月23日(月・祝)
場所:渋谷区立松濤美術館
時間:10:00-18:00
展覧会公式HP:https://shoto-museum.jp/exhibitions/189goto/
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