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新・北斎展 UPDATED - 最後の東京展示 -

今日は前回の神社巡りで行けなかった「新・北斎展」に行ってきました。場所は六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリー、そう森ビルの展望室と同じフロアにあるところです。

さて日本最大級の高さにある場所で行われているこのイベントは名前の通り葛飾北斎の作品の展示となっており彼の生涯とともに作品を振り返っていく展覧会です。

期間は1月17日~3月24日とまだ始まったばかりということもあり待ち時間はほとんどありませんでした。

入ってみると圧倒されたのはとにかく展示されている作品数がすごく多いこと。公式サイトによるとその数なんと480点あるそうで、理由は後述しますが最後の東京展示ということもあり、かなりの気合が入っていることが伺えます。

生涯の作品を見てみると、自身の作品制作というのはもちろんですが、後進や他の工芸人への指導・普及という性質の作品が多かったように思います。

特に同じ版画や絵師と行った方々には構図の決め方や今でいうポーズ集といったもの、そして工芸人へは見たりデザインされてきた飾り集を作るといったことが上げられます。

またかなりのジャンルの作品を手がけているというのもかなり自分の中で驚きました。なんというか自身の作品の多様性から後進への絵手本など本当に多岐にわたるのです。

自分にもそして周りの人へもと本当に世界の広さとともに生きてきたように感じました。

引っ越し90回以上とか、改名の多さとか、富嶽三十六景の波のやつこと「神奈川沖浪裏」とかがどうしても有名になりがちですが、それ以外の作品のほうが自分としては印象に残りました。

見ていて圧倒されるすごさと繊細さは本当一見の価値があると思います。

さてそんな北斎の作品達ですが、この展示での大部分は葛飾北斎の研究・収集にあたっていた永田氏のコレクションとなっています。

そして永田氏の遺志により彼の所有していたコレクションは島根県立美術館に収蔵され、そして今回の展示を終えた後は島根県限定の展示とするよう決まりました。

したがって東京でここまでの規模の作品たちを見るのはこれが最後となります。もし東京近くにお住まいの方、島根よりも東京にアクセスする方が近い方はぜひ来てみてはいかがでしょうか。

今回買ったおみやげのポストカード達。大きいポストカードも売っています。

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