当たる占いは錯覚を上手に利用する
占い師という仕事は形にないものをあるように見せかける商売であるため、
実態のない商売となります。
強いて言うならば風俗やマジックなどのエンターテイメント性の強い「無形サービス業」に分類される仕事です。
このような仕事をする人間は、物を売るわけではなくサービスを販売しているため顧客の機嫌ひとつで売上が左右される厳しい業界でもあります。
物を売る仕事なら物が良ければ店員の態度が悪くても我慢して買いますが、
占いの場合、占い師の態度が悪いともう二度と行かないと思います。
こういった生き残りの厳しい業界で生き残る重要な心構えのひとつは依頼者のニーズを読み解くことです。
今回の記事では、当たる占い師はどういうものか、占いを受ける際の依頼者の心の動きについて解説をしていきます。
【もったいないから当たりにいく】
これを言っては元も子もないのですが、
占いの的中率は占いの腕ではなく支払う金額によって変わっていくパターンもあります。
それはなぜかと言うと、お金や時間などのコストを支払う側には必ずサンクコストが働くからです。
サンクコストとは、
過去の投資を無駄にしたくないという心理から、自分が差し出した対価を考慮して非合理的な判断をくだす心の動きのことを指します。
安い値段で美味しくなければ「まずい」の一言で終わりますが、
高い料理や行列の出来る店で食べた時に口に合わなくても「こういうものなんだな」と無理矢理納得させる状況をイメージすると分かりやすいと思います。
ちなみに私はサンクコストを分かりやすく「もったいない効果」と呼んでいます。
占いでサンクコストが働くと……
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