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楽しい整備のお時間

先日フォーカシングスクリーンとかをクリーニングしたMamiyaC33。
今日初めてフィルムを入れて、外に連れていきました。

まぁ大まかな部分は問題なかったんですが、1点だけちょっと不具合が残ってました。
「フィルム巻き上げ時に、1コマ分の巻き上げで働くはずのストッパーが不調で、ギヤが空回りしたような音がして複数コマ分巻かれてしまう」
という症状。

多分内部のギヤのかみ合わせか、ストッパーとなる部品の動きが悪くなっているのだろう、という仮説を立てて、とりあえずバラして動きを観察してみることにしました。
最近、本当にカメラの分解に対する躊躇というものが薄れて来てます…

まずは巻き上げクランクを取り外し、貼り皮を剥がして、

ネジを合計6箇所外してカバーを取り外します。

で、確認作業のためにクランクレバーを仮に取り付けて、動きを色々観察します。
今回観察すべきは、「フィルムを1コマ分巻き上げたタイミングで動くストッパーがどこにあるのか」というポイントと、その動きが正常と思えるか否かを診る、というポイントです。

巻き上げ→シャッター、という動作を繰り返して確認しているうちに、
「多分コレがストッパーだろう」
というパーツに行き当たりました。

まずストッパーの「1コマ分巻き上げたら」を判断するのが、フィルムカウンター盤の下にある2枚の切込みがある歯車の組み合わせ。

この二枚がそれぞれどういう役割を持っているのかは不明ですが、恐らく片方は「1コマ分を等間隔で割るとコレくらいの間隔」という指標。
もう1枚は、巻き上げられたスプールの、フィルム+保護紙の厚みも含めた直径から生じる巻き上げ量の誤差を調整するためのもの。
この2枚の溝がきっちりあったタイミングで、ストッパーのパーツが溝にはまり込んで、巻き上げクランクの動きを止める、という仕組みであるようです。

で、この「2枚の溝が掘られた円盤」と連動して動くのが、写真中央の爪状の形状をしたパーツ(仮にストッパーと呼びます)。
このパーツの片方は巻き上げクランク側に食い込む爪になっていて、もう片方は「2枚の溝が掘られた円盤」の溝に食い込む爪になっています。
ストッパーの片方がフィルムカウンタ側の溝に食い込むと、クランク側の爪もクランクレバー下にある歯車に食い込んで動きを止める、という仕組み担っていました。
ついで、その時点でシャッターレバーのストッパーを解除する役割も担っています。

今回の不調の原因は、どうやらこのストッパーのパーツの動きが悪くなっていた事であるようです。

対処方法としては、綿棒に少量アルコールを染み込ませて、ストッパーと接するベースのパーツとの動きが良くなるように、汚れを拭いてあげる程度。
あんまり油さすのは、後々のトラブルのもとになるので、今回はパーツ間の汚れを除去するだけに抑えてます。

結果は、取り敢えずストッパーの動作は軽くなり、クランクの空回りもなくなったように見受けられます。

まぁいつも通りの素人修理ですので、完全自己責任でやっております。
万が一、このページを参考に作業をされる、という場合も、
「過程も結果も、作業者自身が全てのリスクを負う」
という、自己責任のもとに行って下さい。

実際使ってみての感触ですが、やっぱりフィルム巻き上げとシャッターチャージが連動しているのは楽で良いです。
それに、シャッターレバーを下げられなくするための、セーフティ機構のようなものが色々と備えられていて、意図しない露光を防げるようになっているみたいです。

C3と比較して、やっぱり色々進化してますね。

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