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いつかまた

ビールをかっくらって
寝落ちた後
何気なくSNSを開けてみた

嫌な胸騒ぎがした

酔いどれが悪い白昼夢でも
見ているのだと思いたかった

イヤだ、イヤだ……

ついこないだまで
コメントでも
話をしてくれたじゃない

寒空に集う
温かい人たちに囲まれて
酒を酌み交わしたあの日……

「実冬さん、実冬さん、これ作ったんだ。食べてみて!」

と、差し出されたタラコスパゲティは、
クリーミィで優しい味だった。

「めっちゃ美味しい!」と言うと、とても嬉しそうに笑っていた。

ちゃんと話せるようになって、まだ一年と少し。

会った日は数える程……

だけど

彼の夢を聞かせてくれたことや
誕生日が1日違いのところ
可愛いや綺麗が好きなところに
親近感を覚えた

お酒を片手に他愛もない話をしては、会う度に気の合う同窓生に会えたような……そんな気がしていた

もっと仲良くなれると思っていた

でも

人それぞれ

与えられた時間は違うんだね

そっちの世界は、きっと可愛くて綺麗なものもありそうだね。

私もいつか行く日が来たら、その時はまたタラコスパゲティ作ってね。




実冬の文章や朗読がいいなって思っていただけたら嬉しいです。 お気持ちは、自分へのご褒美に使わせていただきます😊