前にしか進めない
頼りたかった人は
力づくで
私を支配したがり
頼りたい人は
聞く耳持たずに
私を突き放した
諦めの光を宿した瞳は
目の前に映る
幼子のようになった
老いぼれと
今にも切れそうな
危うげな絆の綻び
もっと
当たり前のことが
当たり前に過ごせていたら
もっと
輝く青い空へ
羽ばたくこともできたのに
願いにもならない
声にもならない
溜息まじりに吐き出しても
今を生きることしか出来ないから
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