正月早々怒ったこと
「正月早々怒るなんてけしからん」と思う人は多いだろう。
それでも怒らずにはいられない。
私が怒ったこと、それは被災地での女性に対する性暴力。
事の発端は石川県で起きた大地震。家屋が倒壊し、人々が呆然とする姿に日本中の人たちが心動かされた。それは私も同じだ。
Xで地震情報を求めて読んでいると、阪神大震災、熊本大地震、東日本大震災と、どの被災地でも目を覆うような性暴力があったという。
とくに私がショックを受けたのは東日本大震災。なぜなら私は地元が秋田だから。お隣の岩手の避難所でも、そのような性暴力が行われたとはにわかには信じがたい話だった。
性暴力にあった女性、被害にはあわなかったけどその場で目撃し未だにトラウマが消えないという女性。ここは本当に日本なのか?
テレビやネットではウクライナでロシア兵から性暴力を受けた女性のニュースが流れていたが、どこかそれは他人事として捉えていた。
しかし、それが自分の地元の近場となると臨場感が違う。ただですら震災ですべてを失ったというのに、弱みにつけこんで女性を食い物にする男性達。
私が考えていた震災で助け合う優しい人達というイメージはガラガラと音を立てて崩れてしまった。
読んでいると辛くなり、吐き気がするような体験談。被害にあったのは若い女性だけではない。50~60代の女性や5歳の男の子まで。これは人間のすることではない。単なる獣の仕業だ。厄介なのはそうした人々が地元では英雄として扱われていること。被害を受けた女性や子どもは一生ダメージを負うというのに。電車で痴漢をすると逮捕されるのに、なぜ震災で強姦をするような獣は逮捕されないのか?
自分にできることは何だろう?
私にできることは、石川県の避難所の女性が被害にあわないように注意を促すことだけ。幸いNHKや産経新聞、読売新聞も「女性や子どもはひとりではトイレに行かないでください」と性暴力に対する注意を呼びかけた。こんなことで、被害にあう女性がいなくなるなら嬉しい。
だが、避難所以外にも盲点はある。東日本大震災では倒壊した家屋に連れ込まれ、集団で性暴力を受けた女性もいるらしい。危険なのはボランティアの女性や医療従事者。どうか、まともな男性よ、卑怯な獣のような男性から女性や子どもを守ってほしい。Xで「今回の地震でこんなひどい体験をしました」というポストを読む機会がないことを願うばかりだ。
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