
【東京ヴェルディ観戦記録】2025シーズン開幕戦は、ふわふわぴこぴこ
※こちらは、サッカーに詳しくないサポーターによる観戦記録です。いわゆるマッチプレビューとは異なるので、何卒ご了承ください。
2025.02.16. vs清水エスパルス(ホーム)
Jリーグ2025シーズンが開幕した。
12月からの約2ヶ月間、この日を心待ちにしていたはずなのに、いざ当日がやってくると嫌な緊張感も伴う。
毎週末、東京ヴェルディの試合を見に行ったり、DAZNで観戦したりしていた日常は、遠い昔というか、オリンピックが開催している時期のような感覚になってすらいたので、この日常が戻ってきたと思うと、なんだか不思議な感覚だ。
今シーズンでは、できる限り当日の間に、noteで観戦記録をつけていこうと思う。あえて、冷静じゃないうちに言葉に残しておく。
対戦チームは、清水エスパルス。
ヴェルディが、2023シーズンのJ1昇格プレーオフで、J1への切符をかけて戦った相手だ。後半アディショナルタイムでのPKによりJ1昇格を決めたヴェルディと、チャンスを逃した清水エスパルス。一年遅れてJ1昇格をものにしたエスパルスを、ヴェルディが迎え入れるという形になった。舞台も、あのときと同じ新国立競技場。
そんなわけで、両チームともただの開幕戦ではない何かを感じながら臨んだ試合となった。はずだった。
試合について
前半は、両チームともチャンスが少ないというか、ゴールにつながるか!?というシーンが少ないように感じた。だからこそ、どこかの隙をついてシュートを打たれる可能性があるぞ…と懸念していたら、まさにそんな感じでさらっと先制点を持っていかれてしまった。0-1で折り返す。
後半も、ヴェルディは積極的にメンバー交代をしたものの、流れを変えることができずに、なんだかふわっとしていた。
チャンスができたときに、もっと前にいけばいいのにと思ってしまった。そう簡単ではないこともわかるんだけど、最後の押しに戸惑っているような、迷っているような場面があって、遠慮しないでいいんだよ…なんて呟いてしまった。
結果、0-1で試合終了。敗戦での幕開けとなった。
ヴェルディは、とても簡単な言葉で表すと「みんなで作るサッカー」という特徴がある。「全員で」形を作って、守りを固めて、どこかのタイミングでチャンスが生まれたらいっきにボールを持って行ってその勢いでゴールを…という印象がある。逆に言うと、相手陣までゴールを徐々に運べても、そこから攻めきれないことが多い。気がする。
周りのチームにはたいてい、一人二人、飛びぬけた攻めの選手がいて、その選手を軸にして回っている。一方で、ヴェルディには、この選手にボールを持たせたら危険だ、と対戦相手に思わせるような選手がいない。
私は別に、このこと自体は悪いとは思っていなかった。むしろ選手全員が力を発揮しているチームって、かっこいいじゃん!と誇らしくもあった。
それに、一人エース級の選手がいても、その選手が機能できないくらい相手に抑え込まれたり、疲労で動きが鈍くなったりしたら?というリスクもなくはない。
だけど、今日の試合を見て思ったのは「守りは確かに大切だけど、守りだけじゃ勝てない」ということだ。言葉にすれば、そりゃそうなんだけど、今日の試合では特に、ヴェルディがゴールを決めそうだと期待できるシーンが少なかった。
昨シーズンで、堅実な守りが身についてきた(と思う)ヴェルディが、一歩上のステージを目指すには、やはり攻めの要素が欠かせないな、と。
城福監督の体制のもとで、その部分をどう育てていくのか、注目していきたい。
応援について
今日の試合は、いわゆるライト層、例えば「今日ヴェルディの試合を初めて観に来ました!」という人や「開幕戦だし、久しぶりに観に行ってみるか~」とう人は多かったと思う。招待チケットが当たったので、ちょっと観てみようかな?とか。
まずは、その側面があったことを前提にはしておく。
だけど、想像以上に応援が小さかった。というか、弱かった。力が入っていなかった。
国立競技場という大規模なスタジアムで、ゴール裏も1階・2階はチケットが完売と聞いていたので、かなり期待していただけに、あれ…?と違和感があったのだ。
昨シーズンの、ホーム最終戦での川崎フロンターレとの試合とは、明らかに感じ取る空気が違っていた。あのときのゾクゾク感が欲しかった。
たとえ試合中、ヴェルディが負けていたとしても「自分は今、ここにいるみんなと一緒に、ヴェルディの応援をしている!」と、胸が高まるはずだったのに。
それは、フロンターレ戦のときはかなり「熱い戦い」で、一方で今日は攻めきれず盛り上がりに欠けたから、だろうか。
観客がもっと盛り上がるような、わっと沸き立つような試合を作っていくのが、選手たちの役目だという考えがあるとして、
その選手たちのエネルギー源ともなるのは、まさにその観客の応援だ。
…あれ?鶏が先か、卵が先か、ってやつ?
それか、相乗効果と言えば良いのかな。
であれば、応援する立場である私ができるのは、応援で選手を引っ張ることだ。
ヴェルディを本格的に応援し始めた去年の今頃は、ヴェルディに引っ張られるようにその世界に入っていき、応援にのめりこんだ。
今度は、私が引っ張っていく番だ。
なんて、偉そうなことを言ってみるけど、試合中に「えぇ~そっちじゃないよ!」とか「おいおいおい!抜かれてるぞ!!」とか、文句というかボヤキのようなものも発している。良くないのはわかっているけれど、人間なので許してほしい。どんなときも「大丈夫だよ!次行こ!」とはいかない自分は、いる。
しかし、ボヤキで終わるのではなくて「しゃーないな!応援が足りないか!もっと彼らを奮い立たせないと!」と、前向きになることはできる。
それが、サポーターができること。選手と「共に熱くなり、共に戦おう」なんだろうな。
おまけ・応援は強制されるべきものではない
ちなみに、今日応援をしながら思ったことがある。
応援は、鼓舞されるのはすごく良い。
だけど、強制は違うと思う。
トラメガを持ったお兄さんが「今こそ大きな声で、応援しましょう!」と叫ぶのは、その場がいっきにうぉぉぉー!!!と士気が上がるので、素晴らしい。負けていてお通夜モードになりかけるときなんか、本当にありがたい。
しかし、コールリーダーではない一般のサポーターが、試合中に座先のほうを振り返りながら応援していない人に対して煽るのは、どうなんだろう?
ゴール裏なんだから、声を出そうよ!と言いたい人がいるのも、わかる。
ただ応援って「強制」されるべきものではないぞ、ということは、伝えたい。
持っている力を発揮できますように、と祈ったり、背中を押したいと願ったりしたい。そういった「気持ち」がある人だけで成り立っているゴール裏ではない。いろんな「応援したいレベル」の人がいる。ここ最近で人気が高まってきたヴェルディは、なおさらだ。
さっきの「今日の応援は弱かった」発言と矛盾してない?と思われるかもしれない。もちろん先ほど述べたように、ゴール裏は今日のようなものではなく、もっと活気があるといいな、とは思う。
だけど、自分の中にある応援の重さ、大きさが、周りにいる全員と同じ(か、それ以上)だと捉えるのは違う。
まずは、どんな応援の強さを持った人も、みんなが楽しめるゴール裏であったら嬉しい。
「応援しろよ!」ではなく「応援楽しいね、応援したくなるよね〜!」という雰囲気を作る。そこから一人また一人、次第に応援にのめり込む…そんな良いループが今シーズンも生まれるように、私は楽しく全力で応援していこう。
だって、私もそうやって、ヴェルディの応援を好きになっていったのだから。
選手たちも、切り替えていきましょうね、、切実!!
※タイトルの「ふわふわぴこぴこ」は、今日新発売されたとてもかわいいグッズから来ています。