フランス語読解練習問題(3)―カンパン夫人「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」
フランス語読解練習問題の第三回です。今回はカンパン夫人の「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」(本邦未翻訳)からです。カンパン夫人は、マリー・アントワネットの首席侍女でした。マリー・アントワネット研究において、この回想録は貴重な資料となっています。
今回の問題は、前回二回に比べて少しやさしめだと思います。ぜひお試しください!推定レベル仏検2級。
解説 (答えは最後にあります)
(1) Avoir une mémoire d’éléphantは、記憶力がよい、またそこから、昔の恨みを忘れない、執念深いという慣用句。本文に記憶力については書かれていません。
(2) apprendre le dessinデッサンを習う。2行目、avoir le même dessin同じ構想を抱く。
(3) 3,4行目conserver longtemps beaucoup de correspondances 長い間、たくさんの書簡を保存する。
(4) 5行目。être forcée de inf. ~することを強制される。en = beaucoup de correspondances et un grand nombre de rapports très détaillés
(5) vivre à l‘aise ゆとりのある暮らしをする。
その他の語彙
avoir l’intention de inf. ~するつもりである
classer ~を分類する、~を整理する
détaillé, ée 詳細な
la plus grande partie de qc ~の大部分
全訳
ルイ16世は回想録を書くつもりでした。秘密の原稿が順番に整理されており、彼の計画を示していました。王妃もまた同じ構想を抱いていました。彼女は長年多くの書簡と、多数の非常に詳しい報告書を保管していました。それらの内容は、精神について、あるいは当時の出来事に関することでした。しかし、1792年6月20日の事件のあと、彼女はその大部分を焼くように強制されたのです。
答え
(1) faux (2) faux (3) faux (4) vrai (5) faux