8月は、人々が傷つけ合うことなく、憎しみ合うことなく、苦しむことなく生きるために、どうしたらいいだろうか、と、思いを馳せる季節でもあると思います。
平和、というテーマはあまりにも大きくて、私もどう扱っていいのか分からないです。ただ、平和、ということを思い巡らせていると、子どもたちの姿が浮かんできました。子どもたちが、自分の出会った人たちと丁寧に関係性を築いていく姿には、大切なものが詰まっている、と感じたのです。
子どもは素直だから、出会ったらすぐに、苦労もなく、簡単に「ともだち」になれる・・・そんな物語は、大人の勝手な幻想にすぎないなぁと思います。彼らは実に繊細に、ドキドキしたり、躊躇したり、勇気を振り絞ったりして、お互いに少しずつ近づき、「ともだち」になっていく。私には、そう見えます。
自分の出会った人と、丁寧に向き合い、手をつなぐ。人と人とが手をつなぐことは、簡単にできるわけではないけれど、きっと実現できること。そして、嬉しいこと。
そんな子どもの姿から何かを気づける人でありたいと思い、今月の本を選びました。
まずは、この本から。
そして、もっとエネルギッシュに、心を通わせようとする姿も。
心が通う相手がいることの喜びも。
その心通う関係性を、大切に大切に守ろうとする懸命さも。
最後に、とっておきの1冊のご紹介です。
いかがでしたか。
隣の人と、手をつなぐ。そのために、きっと、相手の気持ちを推し量ったり、どきどきしたり、勇気を振り絞ったり、あれこれと心を砕くんじゃないかと思うのです。
そして、そんな風に、誰かのために、一生懸命に想いを尽くすという在り方が、お互いを大事にすることにつながっていくと、私は思います。
すぐ隣の人を、大切にできますように。そして、「大切」の気持ちの輪が、少しずつ、少しずつでも、繋がって、広がっていきますように。